ストロングメモリーの11の配合のキイ(シルクHC)



エンドスウィープはフォーティナイナー系らしい遺伝の強さも認めるのだが、やはりサンデーサイレンスとの和合こそが成功した最大の理由ではなかろうか。

アドマイヤムーンをはじめとする、サンデーサイレンス牝馬にエンドスウィープ、という組み合わせが成功したように、その逆のエンドスウィープの牝馬にサンデーサイレンス系種牡馬、といった組み合わせも同様に活躍が目立ち始めた。

HeliopolisとGulf Streamのニアリークロスも結合のキイのひとつだが、私はエンドスウィープの4代母の父Quatre Brasも“縁の下の力持ち”となっているように思う。

Quatre BrasはTeddy x Plucky Liegeで、Sir Gallahad、Bull Dogと「全兄弟」なのである。

Sir Gallahad = Bull Dogは今やありふれたクロスで、血統表の端に追いやられているように希薄な血なので、効力はどうかという疑問もあろう。

しかし、Sir Gallahad = Bull Dog = Quatre Brasとなると、これは立派な「結合のキイ」となる。それがサンデーサイレンスとエンドスウィープのニックのキイのひとつと思うのである。

この牝系のBMSライン(本馬より5代母父)にBull Dogが大きく構え、Hail to Reasonで継続させてエンドスウィープで爆発させる。この牝系とディアブロ、エンドスウィープの相性の良さは証明済みだ。

エンドスウィープとサンデーサイレンスのニックスの前に、「この牝系とエンドスウィープ」「この牝系とHail to Reason系」の相性の良さをまずは紹介すべきだったのだが、こうして振り返ると、本馬の牝系において累代配合されてきた血は傷となるような失敗はなく、本馬の配合もまた定石に従ったパーフェクトな配合といえよう。


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ストロングメモリーの11 牝馬
    父:ダイワメジャー
   母父:エンドスウィープ
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☆☆☆ポンセの出資候補☆☆☆
~出資の方向~
レジェンドトレイルの11 牡馬
ストロングメモリーの11 牝馬
~以下、様子見(出資は消極的?)~
マイベストスターの11 牡馬
カデンツァの11 牝馬
プンティラの11 牡馬
アドマイヤレッドの11 牝馬
サルヴァドールの11 牝馬
ダイワオンディーヌの11 牝馬




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41 ダイワオンディーヌの11

本馬はシャダイクリアーの牝系で、ガーサント、ノーザンテースト、トニービン、というニックスを累代において配合された、いわば「社台配合」の典型的なモデル牝系である。

母ダイワオンディーヌは、この社台ニックスのトニービン x ノーザンテーストを肌にクロフネをつけた牝馬であるが、この配合を個人的には評価している。それは、クロフネに内包するVice RegentとIcecapadeの血がノーザンテーストとニアリークロスという形で結合するからである。
Icecapade ≒ Northern Dancer
Vice Regent ≒ ノーザンテースト
この配合のキイによりノーザンテーストを強調することに成功した。



本馬は、この母により強調されたノーザンテーストを配合のキイとした。牝馬ならではの遺伝子伝達径路、X染色体伝達経路上において、ノーザンテースト 3 x 4 のインブリードを形成したのである。

繁殖牝馬としての可能性を秘めた配合であるが、そのためにもまずは競走馬として箔を付けてもらいたい。


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シルク2012
1歳馬募集への出資候補は以下の通りに変更しました。

◎ 10 レジェンドトレイルの11
△ 43 プンティラの11(トモの成長待ち)
△ 41 ダイワオンディーヌの11
△ 51 アドマイヤレッドの11





レジェンドトレイルの11

レジェンドトレイルの11は、ネオユニヴァース x フレンチデピュティの牡馬。

先日札幌2歳Sで強い勝ち方をしたコディーノとは従兄弟という血統。



SS系とフレンチデピュティのニックス
SS系とフレンチデピュティの相性の良さを説明するとき、Eight Thirtyというサイアーがニックスの架け橋となっている。それは、Eight Thirty内の牝馬2本とクロスしてのニアリークロス、Banish Fear ≒ Blue Moon が、SS系 x フレンチデピュティ において生じるからである。


母レジェンドトレイルの配合のキイ
母レジェンドトレイルはBold Ruler 4 x 4、Eight Thirty 5 x 6がハートライン上に乗っかっている繁殖牝馬。そのキイに違わず仔出し実績が良好。Bold Ruler x Eight Thirtyというのは、フレンチデピュティの母、ポッセの母、それぞれがその組み合わせなので、レジェンドトレイルは、「Bold Ruler x Eight Thirtyの組み合わせのクロス」がキイとなる。しかもそのキイが先述の「X染色体伝達径路上」にあるのである。SS系とは相性が良いに違いない。




ネオユニヴァースは配合相手のNorthern Dancerの血を引き出す
ネオユニヴァースはNorthern Dancerの血を持たない。しかし、NearcoとSerenissimaによる“Hyperionの受け皿”を沢山内包している。

「NearcoとSerenissimaによる“Hyperionの受け皿”を沢山内包している」ということは、それはすなわちNorthern Dancerをより強調することに繋がる。配合相手の内包しているNearcticすなわちNorthern Dancerをより強調することが、「ネオユニヴァースは時に超大物を出す」と言われる所以のひとつではなかろうか。


「Northern Dancerの血を持たないがNorthern Dancerを引き出すサイアーを多数所持している」そのようなネオユニヴァース。そういう意味でもHyperionを強調したハッピートレイルズの娘で、Northern Dancer系フレンチデピュティを父に持つレジェンドトレイルの配合相手としては相応しいと思う。






シルク2012年募集馬(一部)の配合分析③



カムホームウィズミーの2011 牡



Highland ParkやBinalongは種牡馬にこそなれたものの、競走馬としては、G2、G3、オープン特別こそは力を示したが、G1においては相手に恵まれなかった不運もあり、ついには勝てることはできなかった。

大レースにおいての「あと一歩届かず」というのは、この一族における「血の宿命」というものか。朝日杯3歳Sにおいてマイネルマックスの2着だったオープニングテーマ、芝ダート兼用で着実に力を付け、重賞級の力があったもののオープン特別勝ちまでにとどまったタガノサイレンス。。。


それらが「相手に恵まれない不運」という巡り合わせ、いや、単に「勝負弱さ」というべきか、何れにせよ、この一族には何か共通の因子が作用しているように思える。

それは、上記に挙げた馬たちに共通していえること、――累代配合においてMan o'War~War Relicという異系を注いだ――、のが要因の一つに挙げられると思う。異系を入れることで活力や成長力も期待できるが、一方でWar Relicの「勝負弱さ」を表面に出させてしまったと思えるからだ。


また、この一族に共通して言えば、「マイル以下のスピード」である。これは上で酷評した「Man o'War~War Relic」も一役買っているように思うが、中でもBinalongやオープニングテーマのスピードは、Nasrullahの影響力が強いと思われる。

本馬も、Binalongやオープニングテーマのように、3代母においてNasrullah4 x 2という濃いクロスを作り、スピードの下地を作った上で、“お約束”のMan o'War~War Relic系Known Factを配合し、力強いスピードを補った。


本馬が他の近親馬たちと違うと思うのは、本馬の祖母において、Two Leaの牝馬クロスをハートライン上でつくり、上記のこの一族における「異系の傷」の良質部分をうまく抽出し、本馬の母がTamerettの牝馬クロスを作ることで、共通部分を強調し、効果の継続を狙った点だ。これならば、「異系の傷」が「異系の良さ」と転換するものだと信じている。


「Man o'War~War Relic系の強調」、「Nasrullahの強いクロス」、これらのスピードにダイワメジャーという本馬の配合が示すベクトルは、「ダート短距離」で、芝においては、「急坂コース向きのスピード」である。



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カムホームウィズミーの2011 牡馬
  父 ダイワメジャー
   母父 ケイムホーム

◆配合のキイ◆
 祖母はTwo Leaの牝馬クロスをハートライン上でつくり、
 母もTamerettの牝馬クロスでうまくまとめ上げた。
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シルク2012年募集馬(一部)の配合分析②

ガバーナの2011  牝 は、というか、繁殖牝馬ガバーナの仔は機械的に買いたいところだ。「本来」は。

フィリーサイアーBuckpasser をハートライン上でクロスさせ、同牝系のPolish Precedent を配合することで4代母Lady Be Good を戻す事に成功したと同時に、Past Example ≒ Uncommitted (3/4同血クロス)2 x 3 としてまとめ上げた。

「本来」は、遺伝子のホモ化を狙うこの配合のキイにより、産駒には高い確率で走る因子が伝わりやすいものだが、繁殖牝馬のガバーナは、これまでの産駒が全くといって良いほど走っていない。「いつかいつか」と待ちつつも、ここまで仔出しが悪いと、「コピーエラー?」と見限りたくなる。

このような強いインブリードは、時として近交の弊害をもたらす。遺伝子のホモ化は、何も良い遺伝子ばかりとは限らないからである。ショック療法として用いられるこのような挑戦的な配合をガバーナの代において本当に必要だったのか?牝系を遡って血統表を見直すと、少し不安になってきた。



ガバーナの3代母にあたるUncommittedは、ハートライン上のWar Admiral 3 x 4 を含む Busanda ≒ Better Self 2 x 2 の強烈なキイを持ち、種牡馬Wavering Monarchを出した。

またその強烈なキイによりもたらされた強い因子は代を経ても強い影響を与え、後にこの子孫から無敗のダービー馬を輩出することになる。2005年の英ダービーを制したモティヴェーターだ。

そのモティヴェーターとガバーナの共通の祖母となるChellingoua、この牝馬における配合のキイはない。というか必要ない。Uncommittedの配合のキイをそのまま傷を付けずにさえいればいいのだ。

Chellingouaの娘Out Westにおいては、少し希薄となった配合のキイに対し、違う形で強調する配合を試みた節がある。Chellingouaの祖父にあたるエタンと同牝系のGone West とを掛け合わせMixed Marriageの牝馬クロスを作ったのだ。

そのようにしてOut West は、Uncommittedのキイを傷つけることなく存続し、違うキイを作ることで繁殖牝馬としての資質を高め、英ダービー馬モティヴェーターとガバーナとを産んだ。そう!お気づきのように、ガバーナとモティヴェーターは姉弟なのである!

ここで、この姉弟において後に大きな差となる配合の失敗をしてしまう。モティヴェーターは薄いラインブリードにとどめたのに対し、ガバーナの方は、冒頭に書いたように少し「やりすぎた」のだ。

ガバーナは、「欲」といおうか、Uncommittedのキイを再燃させてしまう。よりによって、同牝系かつBusanda≒Better Self 2 x 2という同じ配合のキイを持つPolish Precedentを配合相手にしたのだ!これは正直博打的配合だ。

結果論だが、博打は必要なかった。当然当たればとてつもない繁殖牝馬となったであろうガバーナであったが、ここまでの仔出し実績を見る感じでは、結果的に失敗だったと思わざるを得ない。

この牝系におけるBusanda ≒ Better Self 2 x 2 のキイを ガバーナにおける博打配合 Past Example ≒ Uncommitted (3/4同血クロス) 2 x 3 により、良質な遺伝子を傷つけたしまった感がぬぐえないのだ。

確率論でいうと厳しいガバーナの仔ではあるが、ゴールドアリュールの持つAlmahmoud 4 x 5 . 7 がガバーナ内のAlmahmoud を程よく刺激して新たなキイを形成してくれれば、ひょっとして「突然変異」「隔世遺伝」も期待できるのではないか?



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ガバーナの2011 牝馬
  父 ゴールドアリュール
   母父 Polish Precedent

◆配合のキイ◆
 3代母のキイ Busanda ≒ Better Self 2 x 2 と
 同じ配合のキイを持つ同牝系のPolish Precedentを
 配合されてできた母 ガバーナは、
  Past Example ≒ Uncommitted 2 x 3 を形成、
 継続的な効果だけではなく、牝系を戻す狙いの配合。
 繁殖牝馬としての資質を高める効果が期待できる。
 (やりすぎてコピーエラーした可能性も否定できず^^;)

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シルク2012年募集馬(一部)の配合分析①

アドマイヤレッドの2011



この牝系を語る上でまず3代母Nazooを抜きには語れない。

NazooはHaloの姪という血統で、Almahmoud ~Cosmahのボトムを継承、自身も定石の「Almahmoudの戻し」を行い、その後も累代において、定石の「Almahmoudの戻し」を徹底して継続的に行うことになる。その成果は3代を経てついに酬われる時がやってくる。

Almahmoud 4 x 3 → Almahmoud 6 x 4 . 5 → Almahmoud 5 x 5 . 6 . 7 と継続的に「Almahmoud の戻し」を行ってできた結晶が、安田記念-GⅠ2着、重賞計4勝のコンゴウリキシオーである。


そのコンゴウリキシオーの全妹が、本馬の母アドマイヤレッドである。さて、コンゴウリキシオーという成功例が出た以上、これ以上のショック療法的な配合は必要なく、あとはその遺伝子を壊さないように、「キイ」を薄く継続させていくことが得策で、アドマイヤレッドには、理想のフジキセキを配された。

もし、このアドマイヤレッドに、傍流の血が豊富で、それでいてCosmahの戻しを作ることでさりげなく「累代配合のキイ」の継続を行える理想的な配合相手フジキセキとの交配で結果が出ないとする。即ち本馬の配合が良い方向に出なかった後の事であるが、そのような場合は、ノーザンテースト内包のSS系を付けてみるのも面白い。 ノーザンテースト内包のSS系種牡馬、例えばダイワメジャーとアドマイヤレッドとの交配により、フジキセキ同様のCosmahの戻しを作るだけではなく、 ノーザンテースト x ハンセル により、ノーザンテースト ≒ Count On Bonnie 3 x 4 のキイも同時に発生するからだ。

ただ、これは正直「やりすぎ」の感があり、あくまで、「アドマイヤレッドの仔出しが悪い場合のショック療法」である事を述べただけにすぎない。

やはり理想はフジキセキであり、フジキセキとの交配による、Cosmahの戻しによる間接的な「Almahmoudの継続的な戻し」これが理想なのである。

本馬はフジキセキの牝馬ということで、ボトムを通じたこれらのキイが確実に遺伝され、その遺伝子がONとなる可能性も疑いようがない。(傍流の血で構成されたフジキセキとの配合は、遺伝子のメチル化を防ぐ狙いの最適な配合である。) スプリンターとして開花する日が今から待ち遠しい。



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アドマイヤレッドの2011 牝馬
  父 フジキセキ
   母父 ストラヴィンスキー

◆配合のキイ◆
◎母アドマイヤレッド=コウゴウリキシオー
◎6代母Almahmouodを累代において継続的に戻し交配させ、
傍流の血で構成されたフジキセキとの交配により、
薄いCosmahのバッククロスが結果的にキイを
継続させることに成功した。

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