出資馬


 クラス 馬 名性齢Sire
BMS
 所属厩舎 成績 獲得賞金
回収率
 功績
オープンパドルウィール
レストレスハートの11
牡6クロフネ
サンデーサイレンス
中尾秀正(栗東)
シルク
4-5-5-3-3--10
(30戦4勝)
1億0,288
571% 
・'16 金鯱賞-GⅡ 2着
1000万(地)アペルトゥーラ
フサイチリニモの11
牡6マツリダゴッホ
ジャングルポケット
国枝栄(美浦)
ノルマンディー
2-3-4-2-1--12
(24戦2勝)
3,681
230% 
・ノルマンディー再ファンド1号馬
1000万(外)ウォリアーズソウル
アイラヴユーナニの12
牡5Warrior's Reward
Vindication
矢野英一(美浦)
ノルマンディー
3-3-1-1-1--10
(19戦3勝)
3,515
219% 
初勝利はレコードに僅か0.5差の好タイム勝ち
500万ララパルーザ
アンダルシアの13
牡4カネヒキリ
アルカセット
岩戸孝樹(美浦)
ノルマンディー
2-1-0-1-1--11
(16戦2勝)
1,272
96%
 
・新馬戦は3人気
500万セカンドエフォート
ディフィカルトの13
牡4ワイルドラッシュ
Concern
村山明(栗東)
シルク
1-1-1-2-3--8
(16戦1勝)
1,300
32%
 
・新馬戦は芝で3着
500万シュエットヌーベル
クイックメールの14
牝3スマートファルコン
タイキシャトル
伊藤圭三(美浦)
ノルマンディー
1-1-0-1-1--5
(9戦1勝)
670
59%
 
500万マグレブ
フサイチリニモの13
牡4マツリダゴッホ
ジャングルポケット
高橋祥泰(美浦)
ノルマンディー
0-0-0-0-0--9
(9戦0勝)
0
0%
 
 ・特になし
未勝利ホウロクダマ
タマヒカルの14
牡3ショウナンカンプ
パラダイスクリーク
中竹和也(栗東)
ノルマンディー
0-1-0-1-2--3
(7戦0勝)
375
36%
 
未勝利ハニーロコガール
サマーロコガールの14
牝3ロージズインメイ
キングカメハメハ
和田雄二(美浦)
ノルマンディー
0-0-0-0-0--5
(5戦0勝)
0
0%
 
未勝利テイルインジエアー
エアミジェーンの14
牡3ジャングルポケット
サンデーサイレンス
宮徹(栗東)
ノルマンディー
0-0-0-0-0--4
(4戦0勝)
0
0%
 
未勝利アーネストホープ
スマーティコジーンの14
牡3コンデュイット
コジーン
中舘英二(美浦)
ノルマンディー
0-0-0-0-1--6
(7戦0勝)
50
6%
 
未勝利
ソルオリーヴァ
ナリタオリーブの14
牡3スズカフェニックス
タイキシャトル
大竹正博(美浦)
ノルマンディー
0-0-0-0-0--4
(4戦0勝)
0
0%
 
育成中ドーファン
シャルロットノアルの15
牡2ルーラーシップ
フジキセキ
中川公成(美浦)
シルク
0-0-0-0-0--0
(0戦0勝)
0
0%
 
育成中ブラストワンピース
ツルマルワンピースの15
牡2ハービンジャー
キングカメハメハ
大竹正博(美浦)
シルク
0-0-0-0-0--0
(0戦0勝)
0
0%
 
育成中クナルゲニアール
カリの15
牡2ハーツクライ
Areion
藤原英昭(栗東)
シルク
0-0-0-0-0--0
(0戦0勝)
0
0%
 
育成中バブルドリームの15
バブルドリームの15
牡2キングズベスト
Akarad
加藤征弘(美浦)
ワラウカド
0-0-0-0-0--0
(0戦0勝)
0
0%
 
※ ↑馬名順は獲得賞金順です    
※ ファンド解散後の地方競馬の成績は割愛しています
※ 現役引退馬はこのページ下に記載


               トップページに戻る


 
 

 

logo11intai.gif 

          ※賞金順

最終
クラス
馬 名 Sire
BMS
所属厩舎成績獲得賞金
回収率
 
オープンローブティサージュ
プチノワールの10
ウォーエンブレム
Singspiel
須貝尚介(栗東)
シルク
3-2-2-0-1--12
(20戦3勝)
17230
1148%
最優秀2歳牝馬
・阪神ジュベナイルF-GⅠ 
1着
・キーンランドC-GⅢ 1着
・函館スプリントS-GⅢ 2着

・ファンタジーS-GⅢ 2着
・阪神牝馬S-GⅡ 3着
・阪急杯S-GⅢ 3着

オープンエンシェントヒル
(アズテックヒル01)
エンドスウィープ
Proud Truth
松元茂樹(栗東)
キャロット 
7-1-0-1-2--11
(21戦7勝)
13,845
865%
・2006ファイナルS(op) ・トパーズS(op) 
・仁川S(op)連覇
・回収率 865% 達成!
1600万ペニーホイッスル
(ラークホイッスル02)
サンデーサイレンス
Silver Deputy
松山康久(美浦)
キャロット
3-3-2-1-4--10
(23戦3勝)
10,565
528%
・フェアリC-GⅢ2着 ・アネモネS(op) 
・札幌日刊スポ杯(op)
・回収率 528% 達成!
1600万ドリームザネクスト
(インスパイヤダンスの05)
イーグルカフェ
ダンスインザダーク
根本康広(美浦)
セゾン
2-5-5-5-4-11
(32戦2勝)
7,436
826%
血統表はこちら
1600万ピースエンブレム
ヴァンドノワールの06)
ウォーエンブレム
ヘクタープロテクター
小島茂之(美浦)
キャロット
4-1-4-1-2--5
(17戦4勝)
5,138
367%
・回収率 367% 達成!
1600万リーガルスキーム
(ミントエンジェルの05)
サクラバクシンオー
Machiavellian
中尾秀正(栗東)
キャロット 
4-1-1-2-0--10
(18戦4勝)
4,762
238%
・回収率 238% 達成!
1600万ペルレンケッテ
プンティラの08
ディープインパクトAcatenango音無秀孝(栗東)
キャロット
4-3-2-0-0--7
(16戦4勝)
4,346
155%
・回収率 155% 達成!
1000万クードゥシャンス
(ボンヌシャンス02)
ジェイドロバリー
リアルシャダイ
庄野靖志(栗)
キャロット
1-2-2-5-1--14
(25戦1勝)
2,638
188%
・新馬2着 ・再ファンド1号!
回収率 188% 達成!
500万ドリームシャドウ
(ケイシュウプライムの05)
スウェプトオーヴァーボード
マジックミラー
堀井雅広(美浦)
セゾン
2-4-1-1-3-16
(27戦2勝)
2,565
197%
・回収率 197% 達成!
500万オンシジューム
(ウインフィオーレ03)
エンドスウィープ
フジキセキ
秋山雅一(美浦)
キャロット
2-1-1-2-2--5
(13戦2勝)
2,098
150%
・回収率 150% 達成!
500万ドリームリフレクト
ビューティスカットの06
オース
コマンダーインチーフ
中村均(栗東)
セゾン
1-3-2-1-1-6
(14戦1勝)
1,998
118%
血統表はこちら
500万ミラキュラス
(エスカビオーサ02)
フジキセキ
Payant
鶴留明雄(栗東)
キャロット
1-1-5-3-1--12
(23戦1勝)
1,920
240%
・回収率 240% 達成!
1000万ポーラメソッド
タイキポーラの11
チチカステナンゴ
トウカイテイオー
金成貴史(美浦)
シルク
2-0-0-1-1--12
(16戦2勝)
1540
96%
 
・初勝利は5馬身差圧勝!
500万ナイフリッジ
ナイキフェイバーの11
デュランダル
Favorite Trick
古賀史生(美浦)
シルク
1-2-0-2-2--7
(14戦1勝)
1420
79%
 
・新馬戦はメンバー最速33.5秒を計時
500万ブロードピーク
ブロードアピールの08
ディープインパクト
Broad Brush
松田国英(栗東)
キャロット
1-0-2-2-2--7
(14戦1勝)
996
33%
 ・特になし
500万サマーアドバンス
オンワードセーマの06
トウカイテイオー
パークリージェント
天間昭(美浦)
セゾン
1-1-0-0-0--2
(4戦1勝)
780
87%
新馬2着
未勝利サマーヘレネ
フサイチビューティの07
デュランダル
フォーティナイナー
稲葉隆一(美浦)
セゾン
0-1-2-4-0--4
(11戦0勝)
795
66%
 ・特になし
未勝利
(障害)
グラントリアノン
(アカンプリッシュ04)
ドリームウェル
トニービン
作田誠二(栗東)
キャロット
0-1-3-1-2--4
0-0-0
-0-0-2
765
64%
・特になし
500万ドリームルパン
イエローダンサーの08
ムーンバラッド
バンブーアトラス
尾関知人(美浦)
セゾン
1-0-0-0-0-2
(3戦1勝)
500
56%
・特になし
未勝利インディゴライト
(ブルーラスターの05)
ファルブラヴ
Nureyev
手塚貴久(美浦)
キャロット
0-0-0-1-0--3
(4戦0勝)
365
20%
・特になし
未勝利アンフィールド
キョウエイワンダーの13
コンデュイット
サンデーサイレンス
尾形和幸(美浦)
ノルマンディー
0-0-2-0-1--1
(4戦0勝)
310
24%
 
・新馬戦は1人気
未勝利グロリアストレイル
レジェンドトレイルの11
ネオユニヴァース
フレンチデピュティ
小島茂之(美浦)
シルク
0-0-1-1-2--6
(10戦0勝)
297
12%
 
 ・特になし
未勝利エクレールヴィオレ
(バイオレットダンス03)
アドマイヤベガ
ドクターデヴィアス
奥平雅士(美浦)
キャロット
0-1-0-1-0-3
(5戦0勝)
275
23%
 ・特になし
地方馬 シルクデピュティ
アドマイヤイチの10)
 
 フレンチデピュティ
ヘクタープロテクター
 三坂盛雄(大井)
シルク(地方)
1-0-0-0-0--2
(3戦1勝)
 
 250
71%
 ・新馬戦を8馬身差圧勝
未勝利ロイヤルグラッセ
トウヨウロイヤルの11
タイキシャトル
ロイヤルアカデミーⅡ
高木登(美浦)
ノルマンディー
0-1-0-0-0--7
(8戦0勝)
 
205
14%
 
 ・特になし 
未勝利ローランズソング
デローベの10)
 
 デュランダル
Pompeii Court
 栗田博憲(美浦)
シルク
0-1-0-0-0--5
(6戦0勝)
 
 200
13%
 ・特になし
未勝利(外)ヨットマン
ディンギーの12
High Cotton
Fortunate Prospect
栗田徹(美浦)
シルク
0-0-1-0-0--5
(6戦0勝)
130
8%
 
・特になし
未勝利アリューシャン
(ケープリズバーン02)
サンデーサイレンス
ベーリング
池江泰郎(栗東)
キャロット
0-0-0-1-1-6
(8戦0勝)
125
4%
 ・特になし
未勝利ミネラロジスト
(ヴァリッドサーチ04)
フジキセキ
Valid Appeal
友道康夫(栗東
キャロット
0-0-0-1-0-2
(3戦0勝)
75
5%
 ・特になし
未勝利サマーグロリアス
トキノスピカの05
チーフベアハート
サウスアトランティック
畠山重則(美浦)
セゾン
0-0-0-1-0--9
(10戦0勝)
75
6%
 ・特になし
未勝利ユメミグサ
ナショナルフラワーの13
アグネスデジタル
アグネスタキオン
渡辺(栗東)
ノルマンディー
0-0-0-1-0--8
(9戦0勝)
72
6%
 
 ・特になし
未勝利プロスペリタ
ラスキンウォークの09
 
 スペシャルウィーク
Machiavellian
 
金成貴史(美浦)
シルク
 
0-0-0-0-1--5
(6戦0勝)
 
 46
4%
 ・経験馬相手の初戦で上がり最速を計時
未勝利ミラクルカクテル
ミラクルレイザーの08
タニノギムレット
エルコンドルパサー
上原博之(美浦)
キャロット
0-0-0-0-0--4
(4戦0勝)
0
0%
 ・特になし
未勝利クラサヴィカ
アスクレピアスの07)
ワイルドラッシュ
ヘクタープロテクター
大久保龍栗東)
キャロット
0-0-0-0-0--5
(5戦0勝)
0
0%
 ・特になし
未勝利マスカレイド
(マイティーダンサーの09)
アグネスタキオン
Alzao
木村哲也美浦)
キャロット
0-0-0--0-0--2
(2戦0勝)
0
0%
 ・特になし
未勝利ティグラート
(エーエスキャットの04)
Point Given
A.P. Indy
久保田貴士(美浦)
キャロット
0-0-0-0-0--2
(2戦0勝)
0
0%
 ・特になし
未勝利ラステラッサ
シンメイジョイの10
ゼンノロブロイ
Woodman
吉村圭司(栗東)
シルク
0-0-0-0-0--6
(6戦0勝)
0
0%
 ・特になし
未勝利(外)フレズノ
ファイアダンスの12
Lord of England
Lomitas
古賀慎明(美浦)
シルク
0-0-0-0-0--3
(3戦0勝)
0
0%
 
 ・特になし
不出走シューブラック
ダディーズシューズ01)
フジキセキ
サクラユタカオー
松元省一(栗)
キャロット
0-0-0-0-0--0
(0戦0勝)
--
--%
・特になし
不出走シトラスノカゼ
(ダリンダ03)
 
フジキセキ
Nureyev
友道康夫(栗)
キャロット
0-0-0-0-0--0
(0戦0勝)
--
--%
・特になし
不出走ヴェロチスタ
(シーキングロイヤル04)
 
デヒア
Seeking the Gold
作田誠二(栗)
キャロット
0-0-0-0-0--0
(0戦0勝)
--
--%
・特になし
不出走スターオンフェイス
(ライクリーティナの10) 
メイショウサムソン
サンデーサイレンス
西園正都(栗東)
シルク
0-0-0-0-0--0
(0戦0勝)
--
--%
・特になし
不出走(外)イスキューロス
アーデンウェイの12
Bluegrass Cat
Carson City
安田隆行(栗東)
ノルマンディー
0-0-0-0-0--0
(0戦0勝)
0
0%
 
・特になし
不出走ルナシンフォニー
オペラレディの14
アドマイヤムーン
オペラハウス
田島俊明(美浦)
ノルマンディー
0-0-0-0-0--0
(0戦0勝)
0
0%
 
・特になし

 ※グレーの馬名は、競走馬になれずに引退したもの。

 

トップページに戻る

 

スポンサーサイト

血統話(この記事は2004年のホームページ開設時に書いたものです)

ポカホンタスという名牝                      
ポカホンタスという名牝がかつておりました。1837年生まれのファミリーナンバー【F3-n】です。1955年生まれのトムロルフの母のポカホンタスとは別の馬です。
 
この、ポカホンタスこそが、X染色体伝達径路の終着駅と申しましょうか、心臓の大きな名馬のX染色体伝達径路を辿っていくと、多くがこのポカホンタスに至るわけなんです。
 
心臓の大きさが22ポンドもあったといわれる名馬セクレタリアトもX染色体伝達径路を辿っていくとやはり、このポカホンタスに至ります。
 
このポカホンタスという名牝はなんせ1世紀以上も前の馬。いくらX染色体伝達径路を経て現在の馬にこの理論を当てはめてもかなり無理がありますし、またホーン女史のいうダブルコピーではこちらへのルートを何本持っているか?という定義を検証するのも骨が折れますし、ですので、フィリーサイアーや名牝をハートライン上でクロスさせるわけです。このポカホンタスの血を現在に呼び込むために!!大きな心臓の馬は走るぞぉ~(^^♪


ダブルコピー
マリアンナ・ホーン女史の『Understanding the Power of the X Factor: Patterns of HeartScore and Performance』によれば、父方および母方においてポカホンタスまでのハートラインが多く存在する牝馬の事をダブルコピーと呼ぶようです。しかもこれまで知らなかったシングルコピーというのもあるそうです。こちらは、父方か母方のどちらか1方のみポカホンタスまでのハートラインが多く存在する場合の牝馬を指すようです。
 
ホーン女史の翻訳通りのダブルコピー牝馬ですと、ポカホンタスまでのハートラインの本数を数えるのが困難な事と、また『何本のX染色体伝達径路上に対して、ポカホンタスまでのハートラインが何本あればいい』という定義は不明ですので、ここでは【確率】【可能性】をより高める為にハートライン上のフィリーサイアーや名牝のクロスをダブルコピー牝馬の定義とすることを注意としてお断りしておきます。

 
【優秀な遺伝子というものはそれとは別に競走馬として悪影響を及ぼす他の要素を同時に伝えることが知られている】
ので、当然、インブリードというのはリスクを伴いますが、ハートライン上のインブリードという手段は血統表から単純に理解する上でも便宜上よろしいですし、実際フィリーサイアーと呼ばれるサイアーたちは結果的にポカホンタスまでのハートラインのルートを複数持っているものです。
 
これらのサイアーをクロスさせることにより、結果的にはホーン女史の定義に近づけるのではないでしょうか。
 
しかし、あまりこの
心臓因子だけに囚われてもいけません。遺伝子の遺伝の仕方は約840万通りもあるし、心臓の大きさ、機能は毛色を伝える遺伝子ほど単純ではないのだから。。。あくまで【確率】【可能性】を追求する理論と言えます。

 
<よく走る競走馬>は大きな心臓にそれに見合った機能、連携する肺の機能や酸素運搬能力と関係ある脾臓、筋肉とも関連が深い肝機能、また、無理の無いストライドを生む関節や筋肉、丈夫な骨格。。。あらゆる要素が揃うものです。これらの、特に見えない内蔵の機能は【血統】に頼るしか手段がありません。その【血統】に<よく走る競走馬>のヒントが隠されていると信じて追求していきたいと思います。





ミトコンドリア
スピードは父から
スタミナは母から。
 
これは、どうもミトコンドリアの存在が大きく関与していると思われる。
 

ミトコンドリアはエネルギーを供給するものとして知られている。そのミトコンドリアは母から娘へは同一ミトコンドリアが永久に、母から息子には一代のみしか伝わらない。オスから仔へはミトコンドリアは伝わらないのだ。受精時、精子の尾の部分についているミトコンドリアは悲しいかな、切り落とされてしまい、父から仔へ伝わらない仕組みになっているのだ。
 
したがって、母から母を辿っていけば同一のミトコンドリアが一つの線で繋がる。ファミリーラインの重要性が証明できる理論だ。
 

『母からスタミナ』と言った訳はミトコンドリアのエネルギー、競馬でいうなら、ゴール前のあと一歩の踏ん張り的なスタミナ、すなわち心肺機能といったところでしょうか。馬は安静時の心拍数は1分間に30~50回で呼吸数は10回ほどです。それが全力疾走時には心拍数220~240回呼吸数は実に100回以上にもなるのです!
 
母は歳を取るとこれらの機能は伝わりにくいと言われています。だから母は10歳、(人間でいう35歳くらい)までがいいと極端ですが思っています。





フィリーサイアー
フィリーサイアーとは、――
●その種牡馬の産駒が牝馬に多く活躍馬を出す。
●種牡馬としてはメールライン(父・父父・・・)を広げれなかったが、母系に入るやいなや、凄まじい遺伝力 を発揮し、サポート血脈として母系にて活躍する。
。。。と、このような種牡馬を
フィリーサイアーといいます。
○バックパサー( Buckpasser)
○セクレタリアト(Secretariat) 
○ブルーラークスパー(Blue Larkspur)
○プリンスキロ(Princequillo)
などが有名なところでしょうか? 
※フィリーサイアーの解釈は難しく、「牝系向きな種牡馬=フィリーサイアー=母系で影響を大きく与えている種牡馬」と、私は解釈しています。Blue Larkspur、War Admiral、Princequillo、Buckpasser や Secretariat。。。
 

また、これらのサイアーは大きな心臓を伝える祖であるポカホンタス(1837)へのルート=ハートラインを多く持っているサイアーでもあります。このようなサイアーのこそをフィリーサイアーととらえています。
 
フジキセキのように、活躍産駒が 牝駒>牡駒というようなサイアーをフィリーサイアーと解釈する場合もありますが、これらのサイアーが将来、BMS内に入れば、上記の定義と同様になると思われます。
 
そして、現代。。。今注目している
フィリーサイヤーは、フジキセキなのです!!フジキセキは、ご存知、競争成績は一流。しかし、種牡馬としては期待はずれの現状です。ところが、明らかに牝馬に活躍馬が多く、それでいて、この雑種的な血統構成(こんな表現でごめんね)。これこそ、現代のフィリーサイヤーになり得るのではないでしょうか?
 
このフジキセキのBMS(母父)ルファビュリュー(Le Fabuleux)もまた、牝馬に活躍馬が多い
フィリーサイヤーでした。
 
そろそろ、BMS(母父)としてのフジキセキが出回る頃です。そして、もう10~20年後にはハートライン上(=X染色体伝達経路上)に、クロスされ、重宝がられる時代が来ると思われます。まずはしばらくBMS(母父)フジキセキを期待しましょう。BMSとしては、偉大な父、サンデーサイレンスを超えるかもしれませんよ。

(*2001年頃の時点)

2011年追記、現在のフィリーサイアーはファルブラヴ、ゼンノロブロイでしょうか?





ハートライン上における『多重ショックによる遺伝傷害の危険性』
ハートライン上における『多重ショックによる遺伝傷害の危険性』ですが。。これは、今後の研究材料なんで、今からお話しすることは語尾に(と勝手に思っています)が省略されていると思って下さい。
 
ハートライン上のクロスは通常のクロスよりもダイレクトに伝わるので、(父:母=50:50に対して100という意味です)その効果は通常のクロスよりも絶大という事はご存じの所と思います。その効果も良い面だけではなく、悪い面まで倍増してしまう、ここが問題なんですよね!
 
これは通常のインブリードでも言われる常識なんですが、ここではハートライン上ということで、一種の賭けのような、いわば、『ショックを与えて一か八か!』という感覚を持っているので、あえて、『ショック療法』という表現を使わせていただきました。
 
そんな『ショック療法』を施された牝馬で、もし、良い面が増長された場合、『その効果はボトムラインを通じて持続的に(効果を)もたらす。』と思われます。
 
一方、衰退していた牝系を再び繁栄させる為に施されたショック療法でうまいこと成功し、その勢いのあるうちに再びショック(ハートラインクロス)を施したとします。すると、この場合↑で書いた一種の“賭け”なので、当れば更なる繁栄、負ければ今までの勢いを途絶えさせ、再び衰退していく変形ともなりうると考えるわけです。即ち、ボトムライン(=ファミリーライン)を傷つける危険性があるということです。【優秀な遺伝子というものはそれとは別に競走馬として悪影響を及ぼす他の要素を同時に伝えることが知られている】この師匠のお言葉そのままです。
 
あと、今をときめくクラフティワイフのファミリーようにもともと優れたボトムラインで来ている場合、あえてリスクを背負ってまでショックを与える必要は無いと考えてます。(余談)





血統では見抜けないムズカシイ部分
名馬の弟。同じ父母、すなわち、全兄弟。
 
完成したものと、これからそのコピーをつくるのは困難ですね。必ずしも、同じようには走ってくれない。『全兄弟でも走る馬と走らない馬がいる』『全兄弟の種牡馬でも産駒実績が全く違う』こんな不思議な事を考えた事は無いですか?
 
しかし、同じ父、母から誕生してもその遺伝子の遺伝の仕方は約840万通りもあるから当然別物なのです。
 
また、ヒトにおいても、馬においても、母胎での期間にいかに母から栄養をもらうかで誕生してからの個体の差のようなものが出ると思います。いくら優秀な父母から受け継いだ遺伝子があっても、母胎での成長過程に問題あれば誕生した後で差が生じますからね。<母が若い時>と<母が高齢の時>では遺伝子の伝わり方も違うでしょうし、ヒトで例えれば<4000gで誕生した兄>と<2000gを切るような未熟児で誕生した弟>ではその後の健康面でも影響しますからね。(ある程度、成長過程で健康面の差は縮める事ができても余程でないとその差は縮めれない)そのへんが能力はあっても、心肺機能の未発達や筋肉、骨格のつくりの違いで能力を活かせない差が生じるんでしょうね。
 
血統では見抜けないムズカシイ部分であり、だから、なるべく、確率を信じて、父、母の年齢にはこだわりたい。
 
それと、幼駒(募集前)の馬体で血統ではわからない部分を見極めることができればこんないいことは無い。しかし、対象は生き物。絶対が無い。だから競馬は面白い



胎内期間の重要性
お腹の中(胎内)にいる期間って大事ですね。その期間とは、ヒトは10ヶ月と10日、ウマはその1ヶ月多く約11ヶ月。ヒトでもウマでもお腹の中にいる間、いかに母から栄養をもらうかで誕生後の個人差が生じる。
 
予定より早く生まれた場合、まだ未熟な形で誕生した場合、ヒトにしてもウマにしても虚弱体質になる。
 
食べ物、治療によりある程度は補えるが、妊娠期間を満期で生まれた仔には叶わない。。。これは普段、仕事上つくづく思うことです。
 
(余談ですが、胎内で親から譲り受ける体質、例えば、ヒトのアトピー性皮膚炎の場合、誕生後に発症。アレルゲンのほこり、ダニ、食べ物、ストレス。。。確かにこれらで悪化はするが、そもそもの原因ではない。実は、お腹の中で、「アトピー素因(アトピー体質)」という遺伝的に痒みを起こしやすい体質を受け継いだから、上記のアレルゲンに反応してしまうのである。 
 
アトピーは現代病です。昔にアトピーって病気はありましたか?あっても極わずか。現代に比べれば雲泥の差。花粉症もそう。これらの体質は、親の責任です。子供に罪は無い。 食べ物は食品添加物で犯され、家畜は抗生物質を呑まされ、野菜も米も農薬づけ。。。出荷時、ある基準をクリアすれば、そのような恐ろしい食品が店頭に並ぶ。それを、長い間食べ続けた結果、体質は変化し、その体質はお腹の中の胎児に受け継がれる。。。
 
アトピーになってからでは遅いのです。父、母が健全な状態で子供を生んであげなくては。。。)
 
話がそれましたが『数え年(かぞえどし)』って知ってますよね?競走馬でもついこの前までこの『数え年』で表記してましたよね。おばあちゃんなんかも『お歳は?』と聞いたら『数え年』で応える方が多いですよね。“生まれてから1年たって”1歳といいますが、『数え年』とは“生まれた時点で”1歳なんです!お腹の中に約1年弱いますから。受精した時点でヒトもウマも“誕生”と捉えているんですね! パンフには誕生日しか載ってませんが、本当に大事なのは満期で産まれたのか?十分に栄養は受け取れたか?なんです!初仔は小さく、早生まれが多いですが、上記に当てはまらないでしょうか?
 
『種付け実施日』と『誕生日』この両方がパンフに記載していればどんなに助かるだろう!わからない現状、私は皆が嫌がる、なるべく遅生まれの仔を評価します。





馬体についての独り言
『血統ばかりではダメ!その血統がちゃんと遺伝されているか確認するためにはきちんと馬を見れなくては!』
。。。てな訳で、今日は馬体についての疑問をブツブツと一人つぶやいてみようかと。

▼白筋(速筋)
短距離走等の無酸素運動、また負荷の大きい筋トレで使用されます。最大限の力を必要としたり、瞬間的に動くような動作に頻繁に使用されます。太めの筋肉です。
▼赤筋(遅筋)
ウォーキング等の有酸素運動、また負荷の軽い筋トレで使用されます。余り力を必要とせず、繰り返すような動作に頻繁に使用されます。太さは白筋に比べ細めです。
 
確かにヒトは短距離ランナーはマッチョ系ですね、馬もそうです!マラソンランナーは細身ですね。馬もそう、胴長です!短距離向きの筋肉は太いのでマッチョ系になりますね!スプリンターやパワーを要するダート馬は500kg超えのマッチョだし。
 
イチローは?松井は?松井は明らかにパワー型、体格大きくもいかにも筋肉は柔らかそう。いかにも白筋(速筋)が多そうだ。
 
一方のイチローは明らかに筋肉が硬そうで赤筋(遅筋)豊富に見えるが、あのスピードはいったい???う~んわからない!うん?そうか!バネだ!イチローも赤星もあの体格はバネなんだ!馬で言うと中型体型のサンデーサイレンス産駒のそれ!松井はミスプロ系、なるほどちょっとわかってきたような。。。ダートや短距離馬はトモはなるべく立派なマッチョがいいとしよう♪
 
クラッシックタイプはトモの大きさはあまり気にせず、バネを重視しよう♪その体型が血統と噛み合えばよりGood!筋肉は血統でもって伝えられるのだから。。。 親愛なるラフィアン岡田総帥は次のような興味深いことを言われました。『コスモバルクはお尻が小さいからダートは向かない。。。』(ソースはスポニチ)
 
尻が小さくてもあの走り!“トモ”の重要性がますますわからなくなってきた。では、バネの見抜き方は?う~ん岡田総帥に教わりたい!まだまだ勉強中でございます<(_ _)>





“競走馬の筋肉”について、尊敬する山野浩一先生からの回答
前回に続きまして、【筋肉の構造について】の疑問を尊敬する山野浩一先生にぶつけてみましたところ以下の回答を頂きました。山野先生、この度は、ご親切に誠にありがとうございました。
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
278.Re: ついつい難しく考えすぎてこんがらがってます! 
名前:山野浩一 日付:9月28日(火) 15時0分 
速筋、遅筋は栄養やトレーニングによって増加、減少するので、ステイヤーなら必然的に遅筋が多くなります。これとマッチョタイプの筋肉タイプかどうかとは別問題で、筋肉が発達すると瞬発力ができるし、無酸素運動のためのATPを筋肉に蓄えることができて短距離への適合性が大きくなります。一方でスリムであることが馬体を軽くし、動きをスムースにする面もあり、血液循環や新陳代謝が早いために乳酸の償却が早くなる面があって、要するに必要な筋肉がバランスよく発達する必要があります。トモの発達も同様で、発達することでキックが強くなり、推進力が強化され、また、自然に脚送りを大きくします。これを受け止めるのが胸の筋肉による前肢の発達で、基本的にはトモと胸前の発達が競走馬の重要な要素と考えてよいでしょう。これらが骨格や筋肉による判断ですが、それらはある程度のレベルに達していればよく、本当に重要なのは心肺機能、新陳代謝、仕掛けの敏捷性で、筋骨の条件が一定レベルに達しているものの中で、それらの優れたものが名馬となります。 
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
279.ありがとうございました。 
名前:ポンセ 日付:9月28日(火) 16時56分 
山野先生、ご丁寧にありがとうございました<(_ _)>すごくわかりやすかったです!!ボクは一つ大きな勘違いをしていました(汗)血統(遺伝)により、筋肉のメカニズムは根本的に違うのかと思っていたからです。ヒトでも筋肉の硬いヒト、やわらかいヒト、鍛えればボディービルダーのようにふっくらした筋肉になる素質の人、ブルース・リーやイチローのように鍛えても硬い質の筋肉タイプは、ボディービルダーのようなふっくらの筋肉の質にはならないのかと。それは持って生まれた質なのかと。。。競走馬も遅筋・速筋の比率のようなものが決まっているのかと勘違いしてました。本当にありがとうございました。競走馬の体の研究に勤しみます。 




供用2年目で激変する種牡馬は2年目でDNA発現環境が整うから?!
『スペシャルウィークの2年目の激変振り!!』
本年度供用2年目を迎えた種牡馬スペシャルウィークでしたが、牝馬クラシックではシーザリオ(桜花賞2着・オークス優勝)を、牡馬ではインティライミ(ダービー2着)などなど他にも重賞勝ち馬を輩出したりと供養初年度とは激変した活躍ぶりです。その『種牡馬入り供用2年目の激変振り!』で思うことは、『DNAが発現しやすい状態』が関与していると思えてなりません。
 

多くのサイアーは初年度は激しい競争生活からの消耗から種牡馬としての切り替わりがうまくできないんでしょうね?DNAが発現しやすい状態になるには現役を離れたある程度の期間が必要なのかもしれません。2年目激変の種牡馬は実に多いことからもやはり『DNAが発現しやすい環境及び状況』という事を考えさせられます。繁殖牝馬も空胎の後にいい仔を産む事が多いですしね!
 
山野先生が仰られた以下のこと。。
『DNA(核酸)は他の生物活動と同様に活性のものも不活性のものもあり、それが特定の血脈の活力を与えるものと思われます。DNAそのものは分子でしかないのですが、たんぱく質誘導によって発現するものと考えられ、たんぱく質はホルモン分泌として体内に代謝します。そのときの気候であるとか、生産環境であるとか、食物であるとかにも影響を受けますし、DNAが発現しやすい状態というものもありそうです。』
。。。という事が少し理解できたように思えた。




「受胎率の低いサイアーの強い遺伝子」 
~子孫を残すべく特殊因子が加担する!?~

数少ないウォーエンブレム産駒の驚異的な勝ち上がり率はご承知の事と思いますが、「選り好み」する分、実に濃い強い遺伝子を伝えています。それが、「愛の力」によるものなのか?、それとも「子孫を残すべく」しての何らかの因子が働いているのか?そのどちらにおいても現在においては憶測の領域であります。
 
個人的には、その貴重な産駒の1頭である【ヴァンドノワール06の牝】に出資が叶ったわけですが、その【ヴァンドノワール06の牝】に関して言うと、母のヴァンドノワールが2期連続(※)で種付け成功しているだけに、前者の「愛の力」という表現を用いて本馬の紹介をしています。(愛馬の紹介をご覧ください)
※後にG1秋華賞を制する。その名はブラックエンブレム
 
しかしながら、「受胎率の低いサイアーの強い遺伝子」を語る上で、後者の「子孫を残すべく」という説が、最も有力と思っています。
 
生殖能力が低いホワイトマズルが良い例ではないでしょうか。このホワイトマズルもまたウォーエンブレムほどではないにしても、「受胎率の低さ」という欠点を抱えている点が共通点でもあります。
 
それでこのホワイトマズルもまた例外なく、勝ち馬率が高いのです。

 ● ウォーエンブレム 勝馬率 / E I ⇒ .571 / 0.73
 ● ホワイトマズル  勝馬率 / E I ⇒ .405 / 1.13 
        (2008.1月現在の累計)
 
ホワイトマズルの「勝ち馬率」に関しては、リーディング上位のサイアー並みの数字を記録しています。これまでリーディングトップ10に入ったことの無いサイアーにしては特筆物で、GⅠ馬を含む重賞勝ち馬も多く輩出しています。「フィリーサイアー」の可能性も否定でき無い事も付け加えておきましょう。
 
「勝ち馬率」に関しては、エンドスウィープのようなフォーティナイナーの強い遺伝子をメールラインにて受け継ぐサイアーというタイプもありますが、確かにホワイトマズルも「ダンシングブレーヴから受けた強い遺伝子」という見方もあります。しかしながら、ホワイトマズルにはどこかウォーエンブレムと同じ「臭い」がするのです。
 
追伸:キャロットに面白いのが残っていますね!あの「全兄妹クロス」は検証の価値ありです。当然ながらマークしています。 ⇒ 【シュートザピット06の牝】。。。ピットカーン = ヴァリイフォージュ(全兄妹クロス) 4 x 3     (2008.02.06 血統Blogより)




競馬の醍醐味は血統です!
 『血統血統って。。。そない血統が大事か?』
と、否定される方がおりますが、『競馬の醍醐味って血統』やないですか!?
 

昔、英国人がそれこそ、馬鹿でかい馬で機動力のない馬を当たり前と思っていた時に、アラブの馬の、性能のいい馬を見てなんとビックリたまげたことか!ちゃっかり持ち帰って(一応建前上、友好的に?頂いたとか^_^;)それより、血の改良に改良を重ねて完成したのがサラブレッド。
 

『いかに速い馬をつくるか?』が、競馬の原点であり、その速い馬を作ろうとしたときに、当然速い馬の血を求める、これ、自然な発想でしょう。
 

現在でも、生産において、まず血統的なことを第一に考えるのが当たり前。その結果、馬体、調教、育成、スタッフ、騎手等で成績は左右されるわけだが、基本となるものには、その馬の持って生まれた資質、それがないと走る可能性は低い。
 

誰もが突然変異を期待して、種付けはしないだろう。そんな生産牧場はつぶれるに違いない。誰もがミホノブルボンみたいにビシバシやって強い馬は作れないだろう。マイネル?いえいえ、岡田総帥は立派な血統論をお持ちで、配合をよく理解されてて、注目した血統の中から『こういう馬を探してくれ』という指示をだされ、スタッフが牧場を巡り写真を撮ってきて、岡田総帥が決断して、セリに参加するらしいです。
 
実に1000勝以上されている名調教師、伊藤雄二調教師が女傑ファインモーションが男馬且つ古馬相手に歯が立たなかった時にこんな名言を吐かれました。『女馬相手では、距離のごまかしが利く。しかし、古馬、しかも男馬相手では、さすがにデインヒルの血が出てしまいます。これからはマイル戦を中心に使っていこうと思います』うれしかった。。。何とも重みのあるお言葉。胸のつかえがとれすっきりした瞬間だった。





山野浩一先生への質問
競馬評論家で作家の山野浩一先生。私はこの先生の著書『伝説の名馬』シリーズ、『サラブレッド血統辞典』ほか、殆どの作品を読ませていただき、深く感銘を抱きました。そんな大先生に先日某サイトで素朴な質問を書き込んだら奇跡的にご本人からお返事を頂きましたので、今回皆様に紹介したいと思います。
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
47.『中央におけるダート血統について』 返信 引用 
名前:ポンセ(サンシモン) 日付:5月11日(火) 15時12分 
マウさんならびに親愛なる山野先生こんにちは。『中央におけるダート血統について』マウさんその他みなさん、運がよければ山野先生にもお聞きしたいことがあります。日本のダートは米国とはかなり違って“ダート(dirt)”というより“サンド(sand)”といった土の質でパワーを要し時計が掛かるのは皆さんご存知のところです。ですので、米血統=パワー、スピードよりも欧血統=スタミナの方が日本のダート血統向きと解釈しております。しかしながら、坂のある阪神、中山あたりは勝手が違って、パワーを要するためミスプロ系が台頭します。雨でも降れば馬場か締まりスピード決着になるので前がなかなか止まりません。ミスプロ系の台頭と思いきや、意外や意外、ノーザンダンサー系のワン・ツー決着になること多しなのです。これは、私が大阪在住ということもあり、こちら近畿圏でのデータによるものなんですが、やはり京都ダート1800mなどは重・不良馬場でノーザンダンサー系ワン・ツーで荒れたりします。各々の血統の性質みたいなもの、例えばリファール系は極端なペースに強いとかはありますが、大きく見て、日本のダートにおける米・欧血統の特徴をお教えください。 
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
51.Re: 『中央におけるダート血統について』 
名前:山野浩一 日付:5月12日(水) 0時37分 
直線の坂という点では東京と盛岡が最もきつい上り坂で、以下、中山、福島、阪神が上り坂。下り坂は中京、新潟、小倉で他はほぼ平坦です。ポンセさんがおっしやるように、日本のダートと呼ばれているコースは全てサンドコースですが、中央では最近になってダートに近い顆粒を混ぜるようになっており、それとともにクッション層が厚くなってきています。また、コーナーのきつさもスピードに大きく影響するようで、スパイラルコースの船橋、園田は比較的スピードが出るように思います。コース得意をどの要素でみねかが問題ですが、かなり近いのは東京と盛岡(上り坂、左回り、大回り、長い直線、砂質も似ている)位で、あとはどこかに違いがあって一つの傾向ととらえ難いように思います。東京、盛岡に関してはノーザンダンサー系の活躍が目立っているように思うのですが・・・ 
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
52.Re: 『中央におけるダート血統について』 
名前:ポンセ(サンシモン) 日付:5月12日(水) 15時15分 
マウさん、早速のお返事ありがとうございます。いつも丁寧な応対に感謝してます。山野先生、お忙しい中本当にありがとうございました。まさか本当にお返事いただけるとは。。。夢のようです。さて、
>『中央では最近になってダートに近い顆粒を混ぜるようになっており』知りませんでした!どうせなら、甲子園球場の園芸の方を招いて、日本のダートを一新し、ダートの本場、米国に負けないような馬づくりをしてほしいものです(笑)な~んて冗談はさておき、日本の血統もサンデー亡き後、社台はフレンチデピュティを後継者第一に考えています。ならば、強いダート馬がこの先出現してきそうですし、サンデーやブライアンズタイムも歳をとるにつれ、スピードを遺伝しにくくなったせいかダートの産駒が目立ってきました。日本もダート中心に変わりそうに思います。これを機にダートの砂質を改めてほしいです。 





日本の競馬を考える①
日本の競馬というのは、もともと本場欧州の伝統に従って芝レースが主体です。
 

欧州競馬がもともとは貴族の遊びに対して、米国競馬は、経済の為の競馬。その為、芝だと傷んでしまい毎日開催は不可能である。ダートだと均せば毎日でも使えるので自然とダート主体の競馬になったんだろう。
 
日本における、週末開催の中央競馬と連日開催の地方競馬とよく似た事情だ。
 

そんな両極端な欧・米各競馬。日本競馬はそんな両競馬のいいところを吸収した面白い競馬と思う。日本で生まれてほんま良かった。
 

血統もそう。もともと欧州の影響でステイヤーこそが最強馬!の時代があり、特に日本の牝系を辿ると欧州のスタミナ豊富な血統が重ねられている。
スピードは父から
スタミナは母から
これらの遺伝の特徴から日本の古き牝系は本当にすばらしいと思う。
 

メジロの馬は未だにステイヤーにこだわり続け、時代遅れと思われるかもしれないが、大事なことなんです!!
 

もし、日本がアメリカ血統に偏ってしまえば。。。恐ろしすぎる。。。しかし、そのような流れになっている馬産界に警笛を鳴らしたい。もし米血統一色の血統になってしまったら、日本の競馬はどうなるのか?近いうちに考察したいと思う。





日本の競馬を考える②
アメリカは全ての競馬場が小回り、平坦。それでいて、粘土質のダート。時計は日本の芝並に早くその為スピードが求められる。ステイヤーのレースなど全く興味のない国なのだ。よって米血統はスピード血統として発展した。
 
一方、欧州では多くの国が深い芝に起伏の激しいタフなコース、時計がものすごくかかり、スピードいっぺんとうでは乗りきれない。そしてかつての伝統、ステイヤー造りの為に改良されてきた血統とが合わさり欧州血統はスタミナ血統と言われる所以である。
 

スピード(米)とスタミナ(欧)をバランス良く配合するのが日本における競馬に向いている。
 

スピードにスピードを掛け合わせて米血統一色にした場合、早熟になるか、小倉などの平坦小回りのでしか活躍の場が見い出せない競争馬になり兼ねない。 経済競馬の目指すものは、できるだけ早くデビューし一早く出資額を回収しそれから黒字転換へ移項させることだ。これでは、日本の競馬は面白くないし、血統も悪い方向に改良されそう。繁殖牝馬の為、未来の日本の為に今一度、ステイヤーの重要性を唱えておきたい。
※ここで間違ってほしくないのは、種牡馬が走った国で欧血統、米血統を分けるのではなく、あくまで、その種牡馬の中の全体を占める血の割合で判断することが肝要です。アメリカで走ったスピード馬でも配合においては欧血統とすることがあるのです。





『米血統、欧州血統』についての注意
血統を語る上で『米血統、欧州血統』といった表現が出ますが、これは――
『米血統=スピード』
『欧州血統=スタミナ』
のことです。しかし、『スピードやスタミナ』がここでは『血統的な』解釈なのでみなさんが感じているのとは多少意味が違ってると思われます。いい機会ですので、本日掲示板に投稿したものと同様の事を載せたいと思います。
 
 ●
質問:―『高齢馬、例えばブライアンズタイムは<スピード>を産駒に遺伝しにくくなった』とあるが、ブライアンズタイム自身スピードが優れているとは思えない。

 ●
答え:これは<血統的に説明するスピード>というのが短距離的な<スピード>とは意味が違うんですよ。<血統的に説明するスピード>とは、短距離、長距離問わずに『日本の高速馬場』に対応できるか否かの<スピード>なんです。
 
「日本の芝」は以前「米国のダート」と共通する<スピード>ということでこちらの“独り言”にも掲載しましたが、『米血統は日本の芝向き』と書きました、まさしくあれなんですよ!日本において同じ距離でも<芝><ダート>は時計が全く違いますね。雨でも降れば(ダート)馬場が締り、時計も早くなりますが、こうなると当然、スピードに奏でた血統が台頭するのは当然です。
 
そもそも<ダート>って高齢馬でも活躍できるほどダート馬って競走寿命が長いですよね?あれは<芝>ほどスピードを必要とせず、時計が掛かる<ダート>だから対応できるんですよ。当然<芝>ほど脚もとに負担が掛からないから競走寿命が長いとも取れますが、仮に丈夫な馬でも<芝>においては<ダート>ほど競走寿命は長くないと断言できます。
 では、そのような<スピード>ですが、これは父からの遺伝が強いと考えられています。ですので、『ブライアンズタイムの高齢がスピードを供給しにくくなって、結果、現在はダート馬が多い』という結論になります。
 
一方、母からはスタミナを供給する説ということで、持論の<<ミトコンドリア>>や<<X染色体>>の影響が大きいと考えております。あと、<欧州血統=スタミナ>で、極論、<欧州血統=日本のダート&芝長距離>ですが、これも時計が掛かるからこその意味で、競走寿命に関しては、これは<ヒト>でも同じ傾向で<マラソンランナー>は競争寿命が長く、<短距離ランナー>は競走寿命が短いと同じですね。最近では競馬の長距離もある程度スピードを要求しますから競走寿命(=能力の限界)は早くなってきてますが。。。
 
。。。ということで、私の理想とする配合は『父は米血統(スピード)+母は欧州血統(スタミナ)』の割合が多いのを理想としてます。単に『(父)短距離には(母)短距離の血統がいい!』といわれてる方もありますが、こうなると、もし、米血統のスピードで固められてしまうと<小回り平坦>でのみ活躍するような、直線でパタッと止まってしまうような極端な競走馬になりかねません。辛うじて、日本の牝系はかつての欧州競馬の影響が強いおかげで母系に<欧州血統(スタミナ)>が配合されてるおかげで、上記のような極端な馬はあまり無いですが^_^;





芝向き血統の種牡馬の晩年
芝向き血統の種牡馬がスピードを伝える遺伝力が弱った場合、果たしてどういう産駒が出てくるのか?その答えは、憶測になるが、『芝で一流とされてきた種牡馬の晩年、産駒はダート馬が多く出てくるようになる』すなわち、『スピードを伝えられなくなった父は時計のかかるダート馬を多く輩出するようになる』と思われる。
 

ノーザンテーストの晩年がそうだったように、現在でもサンデーサイレンスやブライアンズタイムが当てはまる。前者サンデーサイレンスは若い時の産駒は強いダート馬など数えるほどしかいなかったが最近ではどうだろう。フェブラリーS-G1を勝つ馬まで出てくるようになった。後者、ブライアンズタイムなどもっと顕著である。最近のクラッシックや芝の重賞戦でブライアンズタイムの名前を見ることが激減したと思いませんか?





『種牡馬のピーク』について改めて考える
昨日行われた、阪神ジュベナイルフィリーズ-G1を見て、”種牡馬のピーク”について改めて考えさせれました。。。
 
サンデーの死は生産者にとっては痛かったのですが、時期としてはサンデーの種牡馬として最高の引き際だったのでは?と考えていました。(昨日の15:45までは^^;)
 
しかし、このレースも終わってみればサンデー2頭の出走のうちの1頭が優勝。
 
今までの世代交代の舞台の歴史からして、ここは新種牡馬、フレンチデピュティが勝つパターンでしたが。。。
 

まだまだ、サンデーのピークは先だったって事でしょうか。それに反して、ブライアンズタイムは種牡馬として完全に失速気味ですね。ここ数年、芝での、特にクラシックとは縁が薄くなりました。
 
”ピークを過ぎた種牡馬の産駒は牝馬・ダート馬が目立つようになる”これは父からスピードを供給されにくくなった結果、母系からの底力に頼らざるを得なくなった結果では?と思います。(確か、以前にこちらでもこの事について書いた記憶が。。。)
 

森調教師はこんな事を言ってました。。。『芝で強い馬は(適性あらば)ダートも強いが、逆に、もともとダートで強いとされる馬は(適性があっても)芝ではかなわない。スピードの絶対値が違うのだ。』と。さすが、現場におられる方の意見です。ピークを過ぎた種牡馬が(スピードを供給できなくなった為に)ダート馬を多く輩出する事の説明になるのでは?と思います。まだしばらくはサンデーサイレンスの時代が続きそうです。。。





ナスルーラ系
『かつて繁栄していたナスルーラ系は、ここ日本においては3大主流系統に置かれる系統となってしまい、それら3大主流系統のいわばサポートとしての役割が強くなってきた。。。』とこのような内容の“独り言”を以前書いた記憶がありますが、やはり最近の競馬を見ててもつくづくそのように思う。
 

頑張ってるのはサクラバクシンオーとレッドゴット系ぐらいか?どちらも芝、ダート1400mぐらいまででの活躍が目立ち、スピード血統として頑張っている。手元には主に関西圏のレースにおける記録ノートしかないが、京都・阪神ともに1200mでは以前ほどナスルーラ系が連対せず、むしろ母父ナスルーラ系が多く絡んでいる。
 

現在の京都ダート1400mなど物凄い“母父ナスルーラ”がよく絡んでいる。そう、<ミスプロ系>×<ナスルーラ系>この組み合わせはダート1200m~1400m向きが多いようです。ダート1800mともなると<ヘイルトゥリーズン系>×<ミスプロ系>や<ノーザンダンサー系>×<ナスルーラ系ほか>といった傾向です。(あくまで現在の京都競馬)あと、中京芝1200mでは以前『サクラバクシンオーが買い!』の条件だったんですが、現在ではそうも言い切れなく、やはり<サンデー系>が幅を利かせています。
 

かつては『中京芝1200mはサンデー消し!』だったのに。。。とは言っても、他の競馬場に比べると中京芝1200mと言うコースはサクラバクシンオーにとっては水を得た魚のように活き活きとするようです。
 
他に気になる事。。。そう、これは京都でも阪神でも芝2200m以上になるとスタミナタイプのナスルーラ系が多く連対するのが面白いところ。そのようなレースには人気のサンデー系が容易に飛んだりして意外と高配当をもたらしたりもする。
 
いずれは募集されるであろうジャングルポケット産駒、ここ関西ではクラシックディスタンス向きの配合を選びたい。しかし、母父サンデーならば、不思議とインマイアイズのように父サクラバクシンオーより母父サンデー色が強い性質になったりするので、<ジャンポケ>×<サンデー>ならばマイルからあらゆる条件でもOKだろう。サンデーサイレンスは牝系に入っても強く影響するサイヤーのようだ。それとこの“ジャンポケ産駒”は東京をやはり得意とするのかな?




ノーザンダンサーのインブリードはまだまだ有効?!
“ノーザンダンサーの血は飽和状態”にあるのに、まだまだインブリードに耐えうるようですね。
 

サクラバクシンオーにしてもタイキシャトルにしてもアドマイヤベガ、それにエンドスウィープほか。。。これらの実績あるサイアーは自身が持っているノーザンダンサーを配合相手にインブリードさせることにより、より、効果の持続を狙っているパターンが目立ちます。それが、また成功するので改めて『ノーザンダンサーの血は偉大だなぁ』と感心してしまいます。
 

しかし、このノーザンダンサーのインブリードで成功した産駒がめでたく種牡馬入りしたとき、果たして、どういう配合が有効になるのでしょうか?ノーザンダンサー牝馬を迎え、さらなるインブリード、即ち累進配合でも耐えうるのか?もし、耐えうるなら現代のファラリス系のように将来はノーザンダンサー系のみが主流系統を牛耳ることになるのでは?“ノーザンダンサー系か非ノーザンダンサー系か!”みたいな。。。
 
しかし、そうはならないでしょう!そう、時代は繰り返すのです。サンシモン(セントサイモン)が繁栄→飽和→衰退→ハイペリオンが台頭→繁栄→飽和→衰退→。。。。であったように。はたして、100年後、ノーザンダンサーは牝系でサポート役に回っているのか、それとも、新たな主流系統をノーザンダンサーが先導しているのか?!




前回に続いて“血の飽和”
ノーザンダンサーの血の飽和。。。と書いてみましたが、実際ほんとの危機に陥るのはず~っと先の話で、しかも、昔の“ジャージーアクトによる袋小路”みたいにはならないでしょうね。
 
当時は欧州のごく一部での生産が招いた血の飽和だったので、そのスピードは比較できないほど。現在は世界各地という広範囲で生産されているので、また、その土地その馬場による適正したさまざまな血統が根付き、また発展したので、すぐには“サラブレッドの生産がピンチになるような飽和”は起きないでしょう。
 

しかし、しかしですよ、ノーザンダンサーのインブリードを累進に累進を重ねて”ノーザンダンサー8・7・7・7×8・7・8・8”みたいな、そう、現在のサンシモン(セントサイモン)、ハイペリオンとかゲインズボロー、ブルドックみたいな感じは将来、間違いなく起こるでしょう。そうなれば、ノーザンダンサーの主流としてのサイアーラインは衰退していくのは自然の法則。このノーザンダンサーのサポートを受けて新たに主流となる血脈はどの系統なのか?“ジャージーアクト”により締め出され、独自で繁栄していった米血統のような血が必ず必要になってくると思います。亜国?豪州?アフリカ?日本?!興味深いですね。





ヘイルトゥリーズン系の未来
現在、日本競馬はサンデーサイレンスを中心として、ヘイルトゥリーズン系が幅を利かしています。しかし、サンデーサイレンスの産駒達が続々と種牡馬入りしてますが、思ったほどの種牡馬としての活躍はしていません。ヘイルトゥリーズン系が危険だ!との考えを今日、述べてみます。
 
現在のヘイルトゥリーズン系の活躍の陰には、ノーザンダンサーの血の飽和状態があったわけで、もし、ノーザンダンサーの血のサポートがなければ、これほど、活躍できなかったでしょうね。今後の日本競馬も『サンデーサンデー』の現状、きっと、サンデーの血の飽和が起きます。歴史は繰り返しますね。昔、エクリプスの血が飽和状態となったとき、サンシモン(セントサイモン)がその血の飽和の危機を救った。『サンシモンかその他』とまで言われるくらい、またもや、ヒトは一つの血に群がった。そして、血の飽和がもたらした父系絶滅の危機をハイペリオンが台頭して救った。。。と、こんなふうに、血の流行→血の飽和→衰退→異系統の台頭→。。。を繰り返してきた。
 

現在、ノーザンダンサーがその飽和状態に直面している。そして、ヘイルトゥリーズン系が台頭した。。。ヘイルトゥリーズン系そのものはノーザンダンサーのおかげで日の目を見ることができたのは否定できません。ノーザンダンサー系ほど遺伝力があるとは思えないんです。しかし、サンデーサイレンスは特別!もうあんな種牡馬は現れないでしょう。ノーザンダンサーの血のサポートがなくても、牝系のいいところを引き出す力を持っている。だから、サンデーサイレンスみたいな種牡馬が残されたサンデーの産駒からこの先出ないと、ヘイルトゥリーズン系は衰退していくでしょうね。それが、怖くもあり、また、新しく台頭する系統をこの目で見れる時代に生まれことを、競馬の未来に直面できることをうれしく思うもう一人の自分がいます。





インブリードとアウトブリードの時代のニーズ
 『スピードはあるがスタミナの無い母馬』
 『スタミナはあるがスピードのない父馬』

これらの配合からは父と母の長所だけを受けて、スピード、スタミナともに優れた万能な馬が出る確率は低く、大体が父、母のどちらかの長所なり、短所なりを受け継ぐ。最悪の場合は、どちらもの悪いところを遺伝する場合もある。
 

ヒトのよって造られたサラブレッドは、自然に反して手を加えることができた。『なるべく、父、母の長所を確率的に遺伝する為に。』それがインブリードです。
 
『インブリードで誕生した名馬は遺伝力が強い』の思想に基づいて誕生したのが、サンシモン(セントサイモン)3×4のインブリードで生まれた、ハイペリオンであり、そのハイペリオン3×4のこだわって生まれたのが、トウショウボーイ。他に、ノーザンテーストや、サラブレッドの基礎となった、エクリプスがやはり、インブリードにより強い遺伝力を得た。
 
しかし、上記の名馬は確かに歴史を変えるほどの遺伝力があった。が、実際、その影で失敗例もたくさんあったことも付け加えておこう。なんたって、近親交配なんだから。。。
 

先日にも、書いたが、血の飽和の歴史は何度も何度も繰り返している。その、時代にあった配合が肝要なんではなかろうか?インブリードが偏れば、雑種的なアウトブリードが栄えるし、祖先の優秀な血を呼び起こそうとすればインブリードを使えばいいし、ノーザンダンサーやサンデーサイレンスの大流行もそういった時代のニーズに応えた血だったってことである。そして、現在、ノーザンダンサーのインブリードが多くなった現在、雑種的なサンデーサイレンスが台頭。これは前回書いた話とかぶる。
 

この先、サンデーサイレンスの飽和状態になった時、雑種的な配合が広まったときに、ノーザンダンサーの血が蘇る。。。再びインブリードによって。。。しかし、その時にはノーザンダンサーは母系で繁栄するであろう。。。ハイペリオンが、現在、母系にあって、配合を支配するように。。。歴史は繰り返す。。。そして、新たに、父系を繁栄させるのはどの系統か?




交配形式について
『アウトブリードは健康的で、父or母の能力をストレートに伝えれる』と思われている方は多いと思うが、それは、《父or母インブリード+父or母アウトブリード⇒アウトブリード》もしくは《父or母インブリード+父or母インブリード⇒アウトブリード》の事だろう。
 
《父母アウトブリード+父母アウトブリードで⇒さらにアウトブリード》これはサラブレッド本来の定義から離れてしまう交配形式だ。この形は本来遺伝力が弱く能力も高くない、あまり望ましくない交配形式といわれている。
 

理想は《父or母インブリード+父or母アウトブリード⇒アウトブリード》
 
もしくは《父or母インブリード+父or母アウトブリード⇒インブリード》の【基準交配】という形式、これが一番の理想という説を支持している。
 

天才テシオが作ったネアルコは、ご存じ、代々、外交の血を配合してセントサイモン(サンシモン)の近親弊害を避けて作られたが、あれこそが基準交配であり、実際は、近交係数の計算方法により算出された《基準》のアウトブリード馬が対象なのだが、私は単に、―― 
●インブリード×アウトクロス=インブリード 
●インブリード×アウトクロス=アウトクロス
●アウトクロス×インブリード=インブリード 
●アウトクロス×インブリード=アウトクロス 
の4パターンを《基準交配》と解釈している。 
現代はネアルコ時代ほど、強い近交馬が存在しないにしても、ファラリス系であふれているので、複雑な近交係数を出さなくとも4代アウトブリードを《基準》としている。
 

勝手な解釈は本家の農学博士の宇田一教授に怒られるかも知れないが(^^ゞ( ※あえて、クロスとインブリードを使い分けているかというと、クロスは5代まで、インブリードは4代までで、5代以降はラインブリード、という自分的に境界線を持っているため。総称する場合は通常、クロスとしているが、ここは4までを強調したいために用いた)





ニックスについて
ニックス。。。“父が属する系統”と、“母の父が属する系統”間の相性のことです。優秀な産駒が生まれる確率が高い系統の組み合わせの事をニックスと言います。
 

これが一応、ニックスの定義です。サラブレッドの歴史、ヒトは走る馬に群がり、その血さえ持っていれば走るんだと考えられてきた。。。と、これは自然な発想であり、また、これらがインブリードとして、より、近親度を高め、優性遺伝のみを期待した手法であったが、またその影には、多くの失敗も共存してきた。血の飽和状態を招いたことによって。。。そんな経験からヒトは、インブリード以外に、安全、かつ、有効な配合方法を考えた。それがニックスという経験を元に培われた配合方法です。
 
父サンデーサイレンスとくれば、母はノーザンダンサー系!とこれは今では極当たり前のニックス。なかでも、リファール系ならば小柄に出るが、中距離で抜群の勝負根性を見せ、また成長力がある。とか、ヌレイエフなら、サンデー仔でもいっぱしのダート馬!ダンチヒなら、サンデー仔らしからぬスプリンター!ニジンスキーは代を経たほうがいい。。。などなど、これら、経験によってわかってきたこと。
 
現在、旬なところでのニックスといえば。。。サクラバクシンオー×ニジンスキー系これは、ニジンスキー経由でノーザンダンサーをクロスさせる形だが、相性はいい。
ex)ショウナンカンプ・(エイシンツルギザン)・(メジロマイヤー)()はともに母母父がニジンスキー系上記、はよくご存知と思うし、『ニックス<クロスやん!』と突っ込まれそうなんで、では、これはどうでしょう!
 

サクラバクシンオー×リアルシャダイ!『こんなん、父と母父の方向性が違うやん!』そう言わずに、まあ聞いてください。バクシンオーが欧州血統豊富なんでこの配合は『距離が持ち、晩成タイプ』になるが、バクシンオーの母とイブキマイカグラの母が全姉妹という、いとこイブキマイカグラの父がリアルシャダイだけに合わないはずが無い!ということで、探してみました――
●ハートランドカフェ。。。現在2勝、現役
●ボルチモアボーイ。。。現役3勝、現在。4250万稼動中
●ボンベル。。。新馬勝ち
●カームブレイカー。。。現在2勝、現役。2770万稼動中
大物は少ないが、調べた中ではこの組み合わせが少ない割にみな堅実に走っているという点に注目です。
 
私は、父&母父の方向性<相性、です。





サクラバクシンオーとTom Fool(Buckpasser)のニックスを検証
06年産での出資が最後となる予定ですが、05年産で1頭気になる馬が残っています。それは【検討中】でも挙げている「マンハッタン2005の牝」こと、ブランチブルックです。13-13を無事消化して「競走馬」になれる目処が立てば楽しみな馬に違いありません。 
 
母マンハッタンにこれという配合の「キイ」は存在しませんが、本馬には、―― 
●サクラバクシンオー×Tom Fool(Buckpasser)内包牝馬で、「Bull Poise≒Gaga(ニアリークロス)5×6」 
●「ネヴァービートクロス」
以上の2点が、配合の「キイ」となります。 
 
前者は、『サクラバクシンオーとTom Fool(Buckpasser)のニックス』を証明するべくニアリークロス。「Tom Fool内包」といえば、マルゼンスキー、ヤマニンスキー、ラシアンルーブル(この3種牡馬はNijinsky×Buckpasser:メジロマイヤー・ナムラマイカ)ほかに、Seeking the Gold、ウッドマン、デインヒルほか。余談ですが、サクラバクシンオー×Seeking the Goldというのが出てくれば、ぜひその走りにも注目したい。
 
後者は、その産駒は牝馬に活躍馬を多く出し、また母の父としては極めて優秀で、長くブルードメアサイアーに君臨した、即ち「フィリーサイアー」。ブランチブルック(マンハッタンの2005の牝)は、そのフィリーサイアーのネヴァービートクロスは実に理想的。ちなみに、ショウナンカンプは「ネヴァービート4 x 5」のサクラバクシンオー産駒。 
 
それらの「キイ」が形となっているように、本馬の胸はとても深い。右脚の球節部分は今後も弱点として悩まされるかもしれませんが、「サクラバクシンオーとNijinsky以外のニックス」として、――
『サクラバクシンオーはTom Fool(Buckpasser)を内包した牝馬と相性が良い』
を検証すべくこの馬に賭けたいと思います。ただし、あくまでこの先アクシデントなく、無事「競走馬」になれれば、の話ですが。
 (※一部2007年03月04日、【血統blog】に掲載文と同内容)





ニックスは大豆製品と理解すべし!?
“納豆に醤油はよく合う”
『納豆と醤油はニックです』
 
“味噌汁に豆腐は最適です”
『味噌と豆腐はニックです』
 
“麻婆豆腐には豆腐と醤油と味噌全てが入ってます”
『麻婆豆腐はニックの集合体です』
 
納豆と醤油の原材料は大豆です。
豆腐と醤油と味噌もまた、原材料は大豆です。
これらを「大豆ニックス」と勝手に命名しました。
 # 鳥と卵の親子丼や、シャケとイクラの親子丼もそうですね。(余談)
 
『種牡馬Aの血統表の中にはaという醤油が含まれてあり、繁殖牝馬Bの血統表の中にはbという味噌が含まれている。aもbも元は「大豆」なので共通祖先。なので、種牡馬Aと繁殖牝馬Bは相性が良いはずなのだ!』
 
このように競走馬の配合も、“大豆ニックス論”と通じる部分がある思う。
 
ニックスといわれる配合には、よくよく分析すると「牝馬クロス」や「戻し交配」のように、“原材料”が同じという部分が割と多いのです。ニアリークロスもそうですね。
 
ハートラインでクロスされた配合の母と、優秀な遺伝子を伝えやすい種牡馬。これらの交配が、「大豆ニックス論」により、結ばれれば、ポンセの理想とする競走馬が誕生します。





ダノンシャンティとGlorious Song、ダノンシャンティとモハメド殿下。
Nasrullahの血が飽和する頃、Mumtaz MahalのバッククロスによりNorthern Dancerが台頭し、やがてその血にヒトが群がると、自然の法則によりその血は飽和となり衰退する。
 
そこにNasrullahと同牝系であるRoyal Chargerのメールラインであり、かつNorthern Dancerと同牝系であるHaloがAlmahmoudのバッククロスにより現代において台頭するようになった!
 
いつの時代においても影響ある牝馬を軸に主流は形成され、そしてまた新たな影響ある牝馬が登場する。
 
さて、NasrullahとNorthern Dancerの恩恵を受けたHaloを 3 x 3 という強いインブリードで結合させたダノンシャンティという名馬が昨日誕生した。
 
近親であるシングスピールのオーナーであるモハメド殿下は、Glorious Songの牝系に注目しているブリーダーでもある。
 
世界的名牝であるGlorious Songを祖母に持つダノンシャンティは、モハメド殿下傘下のダーレー・ジャパン・ファーム生産馬なのである!
 
ダノンシャンティが歴史を塗り替えるサイアーになる可能性もあり、その影には「Glorious Song」という名牝と「モハメド殿下」というキーワードが大いに関わってくるように思えてならない。 10.05.10 血統ブログより



ドリームパスポートは種牡馬に上げるべきだった!
ナスルーラ系の中でも我が国においてメールラインとして根付いたのはプリンスリーギフト系とグレイソヴリン系だ。これらの持つスピード因子が我が国の競馬を変えたと言っても過言ではない。 
 
このナスルーラの2大系統の共通点は、Pharos = Fairway (全きょうだいクロス)を持つ点だ。そしてそれがネアルコ系を主流とする現代競馬にマッチした。 
 
さて、ドリームパスポートという無冠の大器がいた。サッカーボーイ、ステイゴールド、バランスオブゲーム、タマモホットプレイ、そして本馬、というように活気のある牝系であるが、これら名馬誕生の陰には本馬から4代母にあたるロイヤルサッシュの存在が大きいように思う。 
 
ロイヤルサッシュは上記で紹介したプリンスリーギフト Princely Gift を父に持ち、Nearco 3 x 3、Pharos = Fairway (全きょうだいクロス)4 . 4 x 4という「いかにもネアルコ系と和合しやすい」血統構成であるのが後に繁栄させた要因では無かろうか。 
 
ステイゴールドが成功した要因もそこにあると思うし、ハンプトン~ファイントップ系という非主流のサッカーボーイが何故あれだけ強い遺伝子を伝えたかというと、やはり上記「ロイヤルサッシュの配合のキイ」によりネアルコとの和合の良さにあるのだと思う。
 
本馬の母の血統を見ると、「ノーザンテースト大好き」のロイヤルサッシュに、ノーザンテーストをつけた3代母、「「Pharos = Fairway (全きょうだいクロス)を持つグレイソヴリン系とプリンスリーギフト系」を合わせた母グレースランド、これが結果的にロイヤルサッシュのキイ「Pharos = Fairway (全きょうだいクロス)」を継続させたのである!「ノーザンテースト大好き」のロイヤルサッシュでもあるが、「ノーザンテースト大好き」のフジキセキやトニービンを累代において交配相手に選んだあたり「配合の妙」を感じるし、またそれをドリームパスポートは実証した。
 
現セゾンが旧JOYを買い上げた際、岡田繁幸氏が全面的にバックアップを約束したわけだが、「何故岡田さんがラフィアン以外のクラブに」と思った時、ひょっとしたら「このドリームパスポートをラフィアングループの将来を担う種牡馬にしたいという野望があったのでは?」と真っ先に思った。なのに育成、管理方式があわず、成績が伸び悩むとあっさり「乗馬」として引退させたので大変驚いた。今でも、「ロイヤルサッシュ系のステイゴールドとドリームパスポートの2大看板でラフィアンは黄金時代へ導けたかも」と思っている。
 
以上のことを考えると、バランスオブゲームやタマモホットプレイにも「可能性がある」ということで期待したいし、ドリームパスポートには特に「可能性があった」だけに種牡馬に上がれず本当勿体ない。




ステイゴールドこそ社台血統の成功の歴史を象徴する最高傑作
ディクタス→ノーザンテースト→サンデーサイレンス

――という社台王国の礎を作ったサイアーを累代配合されたステイゴールドは、まさに「社台血統の最高作品」である。

ディクタスは、Nearcticの5代母Pretty PollyをMirandaで受けることでNorthern Dancer系と和合しやすくなり(Pretty Polly = Miranda)、さらにノーザンテーストとはPretty Polly = Mirandaの全きょうだいクロスに加え、Hyperionの3代母Gondoletteの牝馬クロスを作ることで、ノーザンテーストとは特に相性を示した。

またNoor Jahan = Bull Dog の「全きょうだいクロス」がキイとなり、サンデーサイレンスとも結合しやすくなる。

こうして改めてみると、ディクタスはノーザンテーストを活かすために、ノーザンテーストはサンデーサイレンスを活かすために、それぞれ将来を見据えていたような導入であったように思える。社台というのはことごとく「運が良かった」と思う。

だが、ステイゴールドを捨ててしまった。

社台は成功の血が凝縮されたステイゴールドこそ大切にしなければならなかったのだ。

幸い、オルフェーブルという最高の後継馬を作ることに成功したのが「運もまだ尽きていない」と思えるが、逆に、ビッグレッドファームはこのチャンスを絶対見逃してはいけない。

ステイゴールドは色んな血と和合する。ノーザンテーストをクロスすることでハイペリオンが強調され、そのハイペリオンがステイゴールド内のディクタスが橋渡しをする。

コンデュイットやアイルハヴアナザーの導入は必要なかった。
そんなお金があるなら、ステイゴールドを活かす繁殖牝馬を買った方が良い。それがダービー制覇への一番の近道である。

岡田繁幸氏の「悲願のダービー制覇」はステイゴールドの配合にかかっている。





ヒサトモ
ヒサトモは第6回(昭和12年)ダービーで“ダービーを牝馬で最初に制した名牝”として有名になりました。ちなみにヒサトモ以外でダービーを制した牝馬はクリフジ(昭和18年、ダービー、オークス、菊花賞)のみです。(この記事の翌年2007年にウオッカが牝馬による史上3頭目のダービー制覇達成!)
 
クリフジは繁殖にあがってから産駒がさっぱり走らないせいで再び走らされることとなりました。(今では考えられへん!)その無理がたたって昭和24年調教中に死亡。その亡骸も名牝らしからない扱いで現在、墓すら見当たらない。。。涙

ヒサトモ<父トウルヌソル 母ホシトモ BMS Sir Martin>
           ↓
ブリューリボン<父ステーツマン 母ヒサトモ BMSトウルヌソル>
           ↓
トップリュウ<父ファイナルスコア 母ブリューリボン BMSステーツマン>
           ↓
トウカイクイン<父アトランティスII 母トップリュウ BMSファイナルスコア>

このように細いラインでつながったファミリー。まさしく風前の灯となりかけたこのファミリーラインは1人男の運命的な出会いによって一転した。
 
その男こそが“トウカイ”の冠名で知られる内村正則オーナーだ。内村オーナーはたまたま縁があって購入したトウカイクインの祖先が悲運の名牝ヒサトモという事を知ると、それからというもののヒサトモの血にこだわってヒサトモが残した貴重血を途絶えさせないよう、また蘇らせようと配合に配合を重ね、

トウカイクイン<父アトランティスII 母トップリュウ BMSファイナルスコア>
           ↓
トウカイミドリ<父ファバージ 母トウカイクイン BMSアトランティスII>

このトウカイミドリは骨折で予後不良と診断が出たものの、オーナーが獣医に頼み込み治療を続けてなんとか繁殖入りしたというドラマがあった。。。
 

そして運命の牝馬、トウカイナチュラル<父ナイスダンサー 母トウカイミドリ BMSファバージ>の誕生!!このトウカイナチュラルと無敗の3冠馬で日本競馬史上最強馬の肩書きを持つシンボリルドルフをあわせて誕生したのがご存知、トウカイテイオーなのです。
 
どうですか、このすばらしい血のドラマ。こんなドラマ、橋田壽賀子でも書けまへん!(^^)!(なんで橋田壽賀子やねん!ちゅうツッコミは無しで(^^♪)





母父ゴーンウエスト(Gone West)に注目!

名牝タムレットは子にノウンファクト(Known Fact)、孫にゴーンウエスト(Gone West)らを輩出した故に、名牝と呼ばれる訳ですが、半兄弟エタン(種牡馬)もまた後のメールライン拡大を考えるとそれらの母、
ミクストマリッジ(MixedMarriage)の影響=ハートライン上のサンインロー(Son-in-Law)4×4の影響が大きいと思います。

上記のエタン(Atan)のメールラインは→シャーペンアップ(Sharpen Up)→クリス(Kris)&ダイイシス(Diesis)→トランポリノ(Trempolino)と今では牝系に入って活躍するいわばサポート血脈となってしまいましたが、牝系に入っての働きこそが、このミクストマリッジ(Mixed Marriage)のサンインロー(Son-in-Law)ハートラインクロスの影響力だと考えてしまいます。(サンインロー(Son-in-Law)は英国産名ステイヤーらしく、その血がエルバジェへと受け継がれていくメールラインにもまた何か奥深さを感じてしまいます。)

ですので、このファミリーから出たゴーンウエスト(Gone West)もまた、牝系に入って更にいい影響を与えてくれるのではないでしょうか?母父セクレタリア(Secretariat)もその後押しをしてくれそうです。このような牝系、特に先述のサンインロー(Son-in-Law)X-Factorの影響力でもって、ミスプロ系らしくない欧州ミスプロ、ミスワキ(Miswaki)のような、BMSになってくれるのでは?と思っています。

今回のキャロ04年産リストを見て、BMSゴーンウエスト(Gone West)や持ち込み牝馬でのミスターグリーリー(Mr. Greeley)が目に付きました。ご存知、上2頭は親子ですから、なおさら、社台は『牝系に入って更にいい影響』を既に承知しているのでは?と思えて仕方がありません。

名牝の血を引く、タムレット系ゴーンウエスト(Gone West)やラフショッド系ジェイドロバリー、これらはミスプロ系BMSとして注目していきたいと思います。




エンドスウィープ産駒の種牡馬スウェプトオーヴァーボード
スウェプトオーヴァーボードは2歳の10月にデビュー、翌年1月8日には初の重賞勝ちとなる サンミゲルS[米G3 サンタアニタパーク ダ1200]を勝ちました。
 

その後ダートの1200m~1400m中心の重賞戦で善戦し、初のG1勝ちは、エンシェントタイトルブリーダーズカップハンデ[ 米GI サンタアニタパーク ダ1200]で、Kona Goldに2馬身半差で勝利する金星をあげました。タイムは1.07.6その後、BCスプリント[ 米GI ベルモントパーク ダ1200]に挑戦するも4着。
 

この馬自身の最も誇るべきレースがもう一つあります。メトロポリタンH[ 米GI ベルモントパーク ダ1600]です。G1、2勝目となったこのレース、何が凄いって、1.33.2というタイム!これは、この伝統のメトロポリタンHというレースで1世紀(100年)以上の歴史の中でも4番目の好タイムらしいのです。
 

このスピードは日本の芝向きですね。血統はエンドスウィープ(ミスプロ系)×Cutlass(ダマスカス系)×Ambehaving(トウルビヨン系)の累代配合。全体的にはネイティブダンサー5. 6 x 5のクロスでまとめ上げているが、母父、母母父はなじみの少ない、サポート血統です。
 
しかし、ここで、面白い点を発見!母父Cutlass(ダマスカス系)はマイバブ3×3の強いインブリードを持ち、そして、母母父Ambehavingはトウルビヨン系。
 

トウルビヨンといえば、マイバブ→パーソロンを通じて日本で最も栄えた系統。(シンボリルドルフ、トウカイテイオー親子ほかメジロマックイーン)ですので、このスウェプトオーヴァーボードの母系は日本の馬場に合い、且つ、主流とは程遠いマイバブ系を凝縮した血統。これなら、どのような牝馬にもつけやすいし、ほんと、エンドスウィープにつける感じでいいと思う。
 
スウェプトオーヴァーボード→エンドスウィープ→フォーティナイナーと還るメールライン(サイアーライン)はフォーティナイナーの強烈な遺伝を伝え、一流のスピードを伝える。きっと、このスウェプトオーヴァーボードも例外ではないだろう。今年誕生した当歳馬の評判がよく、種付け頭数が一気に増えたらしい。自身が芦毛で、産駒も芦毛が多いと聞く。『毛色の遺伝子とサラブレッドの能力に関しては無関係』というのが定説ですが、『芦毛の怪物』が再び登場するかもしれませんね。       (2004.6.28)




“仏のオグリ” シーバード
ネイティブダンサー系ベーリングですが、あまりなじみのない(と、言っても仏ダービー馬で、凱旋門賞ではあのダンシングブレーヴの2着。)『ベーリング』を語る上でフランスの英雄、名馬『シーバード』なしでは語れないでしょう。
 

名馬『シーバード』はネイティブダンサー系短距離血統ダンキューピッドと五代に渡ってフラットレースを勝ってないが強いスタミナ血統の配合を重ねることで活力を得た母系との組み合わせで誕生しました。はっきり言って、お世辞でも良血といえませんが、いざ走らせてみるとこれが強いの何の!芝1400m~2500mにおいて8戦7勝2着1回とほぼパーフェクトな成績を収め、中でも1965年の凱旋門賞は米最強馬トムロルフはじめ、英・愛の大レースを勝ちまくったメドウコート、仏のこれも大レースを勝ちまくったレリアンス、当時割とレベルの高かったソビエトの最強馬、アニリンなど世界中の名馬の集まったハイレベルの凱旋門賞となりました。そんなハイレベルの凱旋門賞をシーバードは単勝1.2倍に応え世界最強馬の称号を得ました。そんな仏人自慢のシーバードの血もサイアーラインとしては現在、アークティックターンのみとなりました。そのアークティックターン→ベーリングという流れになるわけです。
 
確かに、シーバード自身母系が優秀ではないし、種牡馬としては名牝アレフランスほか多数輩出した割サイアーラインとしては風前の燭状態は否定できないでしょう。そういう意味では《シーバードとオグリキャップ》同じネイティブダンサー系だし、似ていると思いませんか?





タニノギムレットとナスルーラ系の和合性
“ロベルトは近交の弊害により父系を伸ばせない”
といった説を考えるより、わが国に置いてのロベルト系はどうしても同じヘイルトゥリーズン系のSS系を主流としての交配ですから、質のいい繁殖牝馬が集まりにくく、サイアーラインを伸ばせるほどの血統にならないんでしょうね。SS系の陰に隠れて牝系でサポート役に回るのがロベルト系、という気がします。まぁ、一口をやっている時に、系統の未来まで予想する必要はないのですが。
 

では、タニノギムレットの種牡馬としての価値ですが。。。母タニノクリスタルはハートライン上にシカンブルクロスを持っているのですよね。それだけでも贔屓にしたいけど、それは、タニノギムレット自身の優秀な競走能力を語る上で便利な解釈ですが、種牡馬としての資質は、余程すばらしいファミリー出身か、フォーティナイナーのような自身の遺伝の強さ、このどちらかですね。
 

ロベルト系ミスプロ系を比較してもフォーティナイナーではないのは間違いなく。ではタニノギムレットが優秀なファミリー出身だったかといえば、はい!タニノギムレットは、レディジョセフィン~マムタズマハル~マーマハルラインの名門の牝系出身なので、この牝系の戻し交配の概念から現在の主流系統とは和合性があるのは当然のこと、中でも同じレディジョセフィンのボトムでの繋がりのあるナスルーラとその系統には和合性が高いというのが持論。極端にナスルーラが凝縮した交配相手などはタニノギムレットがどんな仔をだすか、今後、注目してみたいと思います。(2006年12月、阪神2歳GⅠ阪神JFを驚異的なレコードで勝利したウォッカはナスルーラ4×5の母にタニノギムレットという配合パターン
 

以上の事から、ブライアンズタイムの中でもこれまでにない可能性を秘めたサイアーになるのでは?という結論に達します。けど、これだけでタニノギムレットの将来が明るいかといえば、う~ん。。。なのですよねぇ。あくまで、ブライアンズタイムの後継馬としての可能性ありにしても、広い視野で見ると、やはり厳しい現実に当たってしまうのでしょうね。これが血統の難しいところですよね。。。    2006.12.BBSより





ホーン女史の【X-Factor】を翻訳されたえびさんとの意見交換

▼(えびさん)
ダブルコピーの意味がようやく判りました。ご存知のところあるかと思いますが、お付き合い下さい。

1)心臓のサイズを伝達するのはX性染色体であり、その因子をX-Factorと呼ぶこととした。
2)(X-Factorが伝達される)X性染色体経路を「ハートライン」と呼ぶこととした。
3)ハートラインを母方、もしくは父方のみに持つ牝馬を「Single Copy」
4)ハートラインを父、母いずれにも持つ牝馬を 『Double Copy』

とあり、このことから、ハートライン上にクロスがある≠ダブルコピー父母、母、母父の両方のハートライン上にX因子がある=ダブルコピーとなりますそして、つまり、ダブルコピーであれば確実に産駒に巨大な心臓を伝達することが可能となります。ハートラインを調査した結果、多くの心臓が巨大で成績優秀な馬達はポカホンタスに辿りついた・・・というのはポンセさんもご存知のお話。調査結果から基本的には「ポカホンタスのハートラインを持つ牝馬」が、X-Factorキャリアとなります。。。ポカホンタスの血をハートライン上に持つ馬だけが心臓が大きいか?については、優秀な馬はポカホンタスのダブルコピーでなくとも心肺機能が優れることは当然ですので、そのサイズについては、少なからず伝達されてしかるべき、と私は考えます。ポカホンタスの因子を持つ馬のダブルコピーでなくとも効果はあるのではないでしょうか。但し、当たり前のことですが、一見競争成績に優れていても、実は心臓の小さい父なり母のダブルコピーであった場合は、心臓のサイズは普通かそれ以下になる可能性があると判りますし、ポカホンタスのXがどっかの父母のXに摩り替わっていた場合、まさしくポンセさんの言うエラーとなるのでしょう。Natalmaについては母方のMahmoud内と、父方のNative Dancerの母Miyakoのハートラインに存在するPink Dominoハートラインにポカホンタスの名前。結果、5×5といった所謂「インクロス」はなされずとも、ポカホンタスのX-Factorのハートラインが父母に存在し、『Natalma=ダブルコピー牝馬』となります。ダブルコピーは一見してクロスである必要は無く、一見して判るクロスがある場合は直感的にダブルコピーであると推測することができるわけです。実際ノーザンダンサーは通常よりはるかに大きいハートスコアを示しており、母がダブルコピーであったと思われます。(もっとも全兄弟の駄馬も沢山いますので、実は父からは遺伝を受けていなかったが高確率で母Almahmoudより巨大心臓因子を伝達できた運の良い母だったのかもしれません)X-Factor論が信用に足りるものだとした場合、恐らくCoup de Folieの全妹達は産駒の成績を考えると、残念ながら、ポカホンタスのX-Facotrは途絶えていると考えるのが適切だと思われます。Almahmoud、Natalmaから伝達されたXをCoup de Folieは恐ろしい勢いで未だに伝達し続けています。途中で摩り替わりがあったかもしれませんが、Halo、ミスプロ、Irish Riverが効果的であったように思えます。が、その妹達はあまりにあまり。。恐らく、Natalma牝系とは考えずに血統再構築が必要ではないでしょうか。 (Madam Northの仔らの活躍状況を見る限りFolieとは血統的にも別馬と見るのが妥当と思われますが如何でしょう) 

(ポンセ)
えびさんこんにちは!目から鱗が落ちる、そんな想いで読ませて頂きました^^中でも、【何代も重ねてX-Factorのショックを与えるとコピーエラーが生じる件】これは、師匠に指摘されて、ボク自身は『経験的にそうなのかなぁ?』ぐらいしか理解してなかったのですが、今回のえびさんの報告を読ませていただくと、『Double Copy』の真の意味も含めて【ポカホンタス】がキーになると言う事、これには感動をしました (スカッとしました)。 
~【ポカホンタス】は結果的にハートラインを辿っていくとここに至ることが多い~くらいにしか思っていなかったのですが、そもそも【ハートライン】の捉え方も本家、ホーン先生の考えとは異なっていたようです。あくまで【ポカホンタス】へのX染色体伝達径路なんですね!

>>3)ハートラインを母方、もしくは父方のみに持つ牝馬を「Single Copy」

→この説明によるとハッキリしました。だって、『父方にのみ・・・』というのは今まで考えていた【ハートライン】では存在しないですから。(X染色体伝達径路は母方は必ず存在する為)X染色体伝達径路≠ハートライン【ポカホンタス】へのX染色体伝達径路=ハートラインですね!ただ、そうなると、今までの考えを大きく改めないといけなくなりました。と、同時に、例えば『父方のBMSラインにセクレタリアトやA.Pインディが位置すれば、それだけでまずはOK!』となってしまいますね。∴いわゆるフィリーサイアーと呼ばれるサイアーを父方や母方のBMSラインに配置しておけばこの理論は間違いないと言う事で。フィリーサイアーと呼ばれるもの殆どがポカホンタスに辿りつきますからね。この理論は心臓の大きさの伝達させる説明だけでなく、フィメイルバイアス に通じる理論でもあるわけですね?今までは【“ただの”X染色体伝達径路上のインブリード】をこの理論と信じてたわけですが、(結果的にポカホンタスに至る例が多かったわけで^^;)しかし、真の理論によると、今まで見落としていた数々の馬がこの理論に該当するんではないでしょうか?ボクは個人的には、今まで崇拝していた【“ただの”X染色体伝達径路上のインブリード】この方が血統表 を見る楽しみがあっていいなぁ。。。
訂正:父方BMSラインにA.Pインディはありえませんね^^;ついつい、母ウイークエンドサプライズを強調したくって(^^ゞ正しくは、『父方BMSラインにPrincequillo、Buckpasser 、Secretariatが位置すれば、それだけでまずはシングルコピーの完成!』ですね!

(えびさん)
こんばんは。今日は嫁さんが娘を連れて二泊三日の帰省とあり、改めてのんびりと血統本を読みふけようかと思っています。今回のお話、誤訳があるかもしれませんが、多分あってると思います。序盤のチャプターではクロスがどうのは一切触れてませんし。自分にとっても衝撃的でした。^^;ポカホンタス頼りの理論とすると少し危うげかなとも・・・。ある方はセクレタリアトのフィリーサイヤーとして実は特別活躍していない件を例に、種牡馬として決して華々しい活躍でもなかった米国の英雄セクレタリアト救済理論ではとも書かれてました。(これは種牡馬としては微妙だったのはXに要因があり、セクレタリアトはXで復活する!!と思わせるためでは・・・との意味合いです。)しかしながら、実際ダブルコピーらしき牝馬から活躍馬が目立つのは事実ですし、あらたに理解した点からは「大物は居なくともコンスタントに勝馬を出し続ける母」について目を向けることも重要かなあと考え始めました。ちょっと長話ですが。。。自分が一番最初に牝馬のクロスに目を向けたのはタイキのカタログ。サブミッション仔の売り文句でした。Yes My Dearがうんぬん・・・と。タイキミッションを見て、あれ?じゃあ兄のブライドルはで、おお?と。今でこそX-Factorキャリアかも?と直ぐに判る訳ですが、当時は牝馬のクロスか・・・どうなんだろう?。と。タイキの牝系を片っ端から調べたことで気づいた謎の断片がようやくつながり、パズルのパーツが揃い始めた感じです。この配合のミソはダブルコピーの母からダブルコピーの娘、が生まれた場合は確実に連鎖する。一旦シングルになると1/2、1/2、1/2と確率は落ちていくことにあると思います。如何にダブルコピーであり続けるか。そんな馬を見つけるか。気が遠くなりそうです。。そういう意味ではホーン女史の上げた名牝120頭はライン上にWar Admiralを持つクロス馬を見つけ、可能性を探る方がラクチンですね。ウイークエンドサプライズは2001年に牝馬を生んで死にました。この牝馬は父はBelong to MeとG3を買った程度の馬ですが、4代母がBig HurryとLa Troienne経由のXキャリア候補馬です。2001年産の「Mistery Trip」は競争成績は振るわなかったものの、ひょっとするとダブルコピーかもしれませんね。


(ポンセ)
えびさんおはようございます!ダブルコピーの認定。。。これは難しいですね。X染色体上にポカホンタスへ辿るハートラインが何本あるか?この基準がわかりませんし、(何本中何本あればダブルコピーとか)また調べるのも大変です^^;その点、X染色体径路上のインブリードの方が分かり易いです。『”ハートライン上”にフィリーサイアー(特にポカホンタスへのルートを沢山持つサイアー)のインブリード』これを自身の今後の研究、及び検証していきたいと思います。ですので、【ダブルコピー】という言葉はできるだけ用いないようにしますえびさんは【ダブルコピー】について研究していきますか??と、言うわけで、今回のダブルコピーの本当の意味を教えて下さり、その事実がわがHPの記載の一部が謝っていた為、それを訂正する際に、えびさん翻訳の一部分を転載させていただいてもよろしいでしょうか?【えびさんの翻訳によると・・・】と一言付け加えますので。この翻訳は絶対合ってますよ!本当にありがたかったです!!

▼(えびさん)
こんにちは。転載の件、注釈的に乗せていただくことは良いと思いますが、先のカキコはホーン氏の1章と、それ以外は端折って飛ばし読みした時点での各章末の注釈の意訳なんで、改めて大事な1章の注釈は全文訳文を書きたいと思います。(簡単な文法だと言いつつ、美しい日本語にする自信はないですが)1,2,3,4と番号を振って説明した点も判りやすくするために、自分で番号振って順番入替えたりしてますし。自分はダブルコピーという言葉は

1)狭義のダブルコピー=ポカホンタスのX-Factor
2)広義のダブルコピー=ハートライン上のクロス

特に広義については

2-a)ポカのダブルコピーとほぼ認定される種牡馬、牝馬のダブルコピー (含むフィリーサイヤーのダブルコピー)
2-b)とにかくハートライン上にクロスしているダブルコピー?

として引き続き使いたいと思います。ちょっと話を変えます。自分は家族性コレステロール(高脂血症)の遺伝を運悪く、見事に引き継いでるんですが、例えば家族性コレステロールって (うろ覚えですが)
・母から息子へ(父の婆ちゃんからオヤジ)
・発現した息子の息子は発現する場合と否な場合がある(自分と次男は発現、末っ子は発現せず)
・息子から娘(母)は発現せずも遺伝すると、XY XXだけでは巧く説明できてませんが、男児だと発症して女児だとキャリアになる傾向があるようです。あとは例えば色覚異常
・母がキャリアになり 
・子供で発現する場合があり
・父から息子へは伝わらない
#これってまさしくX-Factor?
#この変はどうなんでしょ?ポンセさん医療業界でした?
馬に戻します。
諸々の因子はクロスさせ、血量を増やしたことで・「ロストした遺伝情報」が回復するのか。血量やクロスに関わらず・「因子として残り続けているのか、否か」そして「発現させてやるためには何か法則があるのか」オグリキャップなんかはI理論よりX-Factor論でホワイトナルビーを説明した方が都合がヨサゲなんですが、さほど優れていない牝系ですが、これは、「ハートライン上のX-Factorがオグリまで発現しなかっただけ」なのか「ダンシングキャップと配合したことによる何かがある」のか色々と書きなぐってしまいました。(すみません)とにかく、母馬の両Xとも巨大な心臓を伝えるXであるか否かをどう探るかというのは課題になりそうですね。ホーン女史の主張を確認するためにも、もう少し読み進めたいと思います。長々失礼しました。

(ポンセ) 
えびさんこんばんは!今日は忙しくって9:00スタートで今さっき仕事を終えたとこです^^;10時間のうちに昼食休憩30分のみというハードでした(昨日が休みでしたからねぇ)。ちょっとアルコールを入れてクールダウンしながらですみません^^;ウチの【血統1】に書いてある事は大筋にはOKですよね?しかし、『ダブルコピー』とホーン女史を挙げる以上は注意書きでえびさんの功績を載せたいと思っています^^えびさんは家族性高脂血症だったんですね。意外と多いですよね。病気には、考えられていた以上の遺伝子が関連しているようですね!300以上の遺伝病がX染色体に関連しているようですよ。(X染色体に関連する遺伝病は、色覚異常、自閉症、筋ジストロフィー、白血病、血友病などなど。。)またこうした疾患の多くは、女性よりも男性にはるかに多く見られることは臨床経験上知られていましたが、実はX染色体の遺伝による病気の為だったからなんですね。女性はX染色体を2つ持つので、片方の染色体が突然変異を起こしていても予備があるから割合が少なくなるんですが、男では、X が1本で対立遺伝子が無いので、異常遺伝子があれば、異常が現われやすいのでしょう。女性>男性が長生きするわけですね^^; 馬に関しても、この奥深いX染色体の存在は、心臓の大きさだけでなく、あらゆることを教えてくれるかもしれませんね!例えば、やたら体の弱いファミリーや、気性的に問題のある馬。そう、この気性などは、X染色体内のある遺伝子の酵素が大きく関与しているのかもしれませんね。実に奥深い事です。何か気性的に問題ある馬の血統をX染色体伝達径路で遡って行くと何か原因というか、この馬のX染色体を受け継いでいたのか!!といった発見があるかもしれませんね^^う~ん実に奥深い。。。

(えびさん)
こんばんは。
定義の前文のYだと♂でXだと♀というお話は端折ります
-----------------------------
<シングルコピーとダブルコピー>
巨大な心臓の特質はX染色体上にあるので、巨大な心臓を持つ種牡馬はその父のX染色体と、母の二つのX染色体のうち一方から運ばれた、その特徴は娘にだけ伝えることができる。*これはX-Factor本、第二段ゆえに周知であるとの前提の文ですねいずれのX染色体が優位に現れるか。もし母がシングルコピーであれば(彼女が巨大な心臓をX染色体の一つだけ運んでいることを意味)彼女は巨大な心臓のX染色体か、小さな心臓のX染色体のいずれかを彼女の息子と娘に受け渡すことができるだろう。理想的な繁殖牝馬はいずれのX染色体にも巨大な心臓の特徴を持っている。もし、その牝馬が巨大な心臓の種牡馬に配合されたなら、彼女は常に巨大な心臓の産駒を出産するだろう。彼女の娘たちもまたダブルコピー牝馬になるであろう。
-----------------------------
と書いてあります。えーと先に自分が書いた1,2,3,4の方が完結で判る人にはすぐ判るかと・・・。^^;X Factorの注釈意訳には遺伝学者の間ではかねてより突出した競走馬に見られる巨大な心臓の創出は牝馬のX染色体によると述べています。ハートスコアの意訳はオーストラリア人研究者、ジェームス・スティール博士により、心臓の重さ、血液の一回拍出量、心臓出力と酸素力(?)との相関関係により得られた、心電図上での心臓のサイズの調査結果を伝えるために命名された。
-----------------------------
ポンセさんのメモで今まで謎であった方はこのジェームス氏。ちょっと話を変えますが、せっかくなので心臓絡みの情報の共有を現代のサラブレッドの平均的な心臓の重さが8.5パウンド。セクレタリアトはご存知のように22ポンド。で、最初に着目されたオーストラリアのパーラップという名馬?の心臓の重さがエクリップスと同じ14ポンドで、心臓の左心室壁の厚さは4.3cm。で、JRA総研によるテイエムオペラオーの超音波検査による左心室壁の厚さは4.95cmとのこと。この実験に参加した比較対象の普通のお馬さんは3.8cmですので、オペの心室の壁の厚みは普通の馬の1.3倍。心臓の一回拍出量はオペは普通のお馬の1.8倍。普通のお馬を平均的な8.5ポンドと仮定すると、左心室壁ベースだとオペの心臓は推定11ポンド拍出量ベースだとオペの心臓は推定15ポンド、先のパーラップ対比だとオペ推定心臓サイズは16ポンドとなります。エクリプスよりは優れた心臓を持っていそうですが、セクレタリアトには遠く及ばず。但しスティール博士の1000頭におよぶ調査によると、ハートスコアのレンジは概ね100から160の間であり、心臓のサイズに換算すると5.5ポンドから16ポンドとか。サンプルからはオペは最上級の心臓だったと判ります。そして、セクレタリアトは驚異的なサイズであったのだなと。。

(ポンセ)
えびさんこんにちは!えびさんの所でも触れられておられた話ですが、ディープインパクト・・・あれはまさしくダブルコピーによる怪物誕生の例でしょうし、また、因子としてうまく(コピーを傷つけずに)残り続けた成功例なんでしょうねぇ。ダブルコピーかどうかを検証する大変な作業をしなくとも、みなは自然とブラックタイプでのその母の産駒の実績をみて偶然ダブルコピーな牝馬の仔を手にする事ができるのでしょうね。そんな偶然では無く、確信を持って、この理論を検証するためにも産駒実績のない初仔で大物を釣ってみたいものですね♪話をディープに戻すと・・・^^;450そこそこの体に巨大な心臓が収納されているとしたら(いや、間違いなく大きいでしょう!)、これはまさしく、F1ですね!↑でも触れられていますが、オペラオーにしても、ディープにしても幼駒時の時点では他と差はないんでしょうね。もし、その時点での差があるとしたら、科学の進んだ現在では売り出す前に大きさを調べることは容易です。キャロ募集での胸囲、あれも鵜呑みにしては駄目なのでは?と思うようになりました。これからは、勝手に思っていることなんで、聞き流して欲しいのでが。。。『X因子の活性時期』これを考えるようになってきました。ヒトで例えると、女子マラソン選手でみられる大きな心臓、いわゆるスポーツ心臓(ここでは病的ではない、いわゆるアスリートハートとして)は長期間にわたって非常に高度なトレーニングを続けてきた運動選手に見られます。心臓の軽度の拡大、肥大、徐脈といったスポーツ心臓は心臓にかかる負荷に対して適応出来る様に、心筋が厚く肥大したり、心室なり心房が拡大して心臓の働きが一定になる様に、つまり全身が必要としている血液を不足無く送るように対応をしています。この大きさはヒトの場合、先天性ではなく、やはり、長期のトレーニングによって生じるのですが、当然個人差はあります。その個人差こそがX因子の違いなのでしょうが、競走馬の場合の1歳馬の場合、胸囲が発表され、ついつい、大きな心臓を想像してしまいますが、それって本当はどうなんでしょう?。。と考えるようになったのです。ヒトは中学生の時点では他の生徒と比べても心臓の大きさやその機能の差などは無いはず。ただ、素質はあるけども、画像診断やデータにはこの時期には現れないです。あくまで、本格的なトレーニングを取り入れるようになってから。そう、競走馬でいう、乗り込みを始めてから育成担当者が『これは!!』という、あの時期なんでしょうね?で、実績を残して科学的に調べたら『実は平均よりかなり大きかった!』ということがわかるんでしょう。X染色体が伝える因子、これはもとより(生まれつき)大きいのではなく、鍛えられたら大きくなり、かつ、機能が備わってくる、このような“素質”を伝えるのではないのでしょうか?生まれつき大きければ、話が戻りますが、現代科学で調べようもあるので誰もがダービーオーナーになるチャンスはあるでしょうが、現実はそう甘くありません。(心臓、心肺機能だけでダービーは勝てませんが^^;)ところが、未来(もうすぐそこまで来ています!)は遺伝学がさらに発展し、ヒトの場合も『あなたは将来、この病気になる因子を持っているので今の内に遺伝子を操作して防ぎましょうね!』という時代が来るでしょう。馬もセリの前に『この馬は間違いなく走る馬です!』と言い切れる、確信できる解読ができるでしょう。当然そういう事はJRAが認めないでしょうが、細胞一つでわかるんですから、防ぎようがありません。競馬がつまらなくなる時代がすぐそこまでやってきているのではないでしょうか?今みたいに、血統表を見てあ~だこ~だ言っているアナログ競馬が一番面白いと思いますね^^
追伸:今は無き、SSやサイレンススズカとかの精子を誰か冷凍保存してそう。。。それが使える将来を確信して。。。(こわっ^^;)



トップページに戻る


配合論


logo4.gif 

   ~配合論~

                                  トップページに戻る




ダブルコピー牝馬をニックスで統合する?!

 私、ポンセは出資馬選びの際、まずボトムライン(ファミリーライン、母、母母・・・)を重視します。

 その理由は、心肺機能及び、エネルギーを供給するといわれているミトコンドリアの存在ミトコンドリアはエネルギーを供給するものとして知られています。ミトコンドリアのエネルギー、競馬でいうなら、ゴール前のあと一歩の踏ん張り的なスタミナ、すなわち心肺機能といったところでしょうか。馬は安静時の心拍数は1分間に30~50回で呼吸数は10回ほどです。それが全力疾走時には心拍数220~240回呼吸数は実に100回以上にもなるのです!

 母は歳を取るとこれらの機能は伝わりにくいと言われています。だから母は10歳、(人間でいう35歳くらい)までがいいと、極端ですが思っています。

 そのミトコンドリアは母から娘へは同一ミトコンドリアが永久に、母から息子には一代のみしか伝わりません。オスから仔へはミトコンドリアは伝わらないのです。受精時、精子の尾の部分についているミトコンドリアは悲しいかな、切り落とされてしまい、父から仔へ伝わらない仕組みになっているのです。
したがって、母から母を辿っていけば同一のミトコンドリアが一つの線で繋がるわけです。ファミリーラインの重要性が証明できる理論ではないでしょうか。

 では、この理論を活かす配合法は。。。
なのですが、現在はブラックタイプなるものが存在するので、それを見れば一目瞭然なのですが、私ポンセがハートライン上のクロス配合(以下参照)と同じくらい重要視している配合法があります。それは、名牝の戻し交配です。この配合法こそが上記のファミリーラインをより強調できる手法と考えています。

 それと、これまた競走馬にとって大事な、心臓の大きさを伝えると言われているX染色体の存在。


 X染色体とは、ご存知、性染色体のことで、♂はXY、♀はXXです。

♂(YX) =  父→ Y 染色体 + 母→ X 染色体
♀(XX) =  父→ X 染色体 + 母→ X 染色体

 すなわち、Y染色体は父(XY)のうちの(Y)から息子(XY)へのみ受け継がれるのに対し、X染色体の方は、父(XY)のうちの(X)から娘(XX)へ、そして母(XX)のうちの(X)から息子(XY)および娘(XX)へ、という限られた径路で伝えられるのです。このX染色体伝達径路のことを※ハートラインといいます。
※ハートラインの定義は大きな心臓を伝える祖であるポカホンタス(1837)までのX染色体伝達径路というのが正しいようですが、ここでは全てのX染色体伝達径路という表現で用いています

 なぜ、このX染色体が重要なのか?ですが、
『競走馬は鼻の穴と心臓は大きければ大きいほどいい
の考えに基づいてなのです。

 近年の研究でX染色体が「心臓の大きさ」に関わる遺伝因子を持っていることが分かっています。 

 くどいようですがこのX染色体は父→息子へは伝達されず、父→娘及び、母→息子、母→娘と限られた伝達径路しかありません。(ハートライン(X染色体伝達径路)は私の愛馬の血統表で色分けしていますので参考にしてください。)その心臓の大きさを伝える限られた伝達径路、すなわち、ハートライン(X染色体伝達径路)に着目するのです。

 例えば、ここに1頭の牝馬があるとします。
 この牝馬のハートライン(X染色体伝達径路)上に名繁殖牝馬がクロスされたり、牝駒に活躍馬が偏るサイアーや牝系に入って爆発的な力を発揮するサイアー、即ち、※1フィリーサイアーのクロスがあれば、その牝馬は自身が競走馬として走る可能性が高かったり、繁殖に上がってからいい仔を産む確率が高いと言われています。このような牝馬のことを※2ダブルコピー牝馬(マリアンナ・ホーン女史、X-Factorより)といいます。

 ダブルコピーを理解した結果、あくまで【確率】【可能性】という言葉が強調されます。ここでは【確率】【可能性】をより高める為にハートライン上のフィリーサイアーや名牝のクロスをダブルコピー牝馬の定義とすることを注意としてお断りしておきます。

 【優秀な遺伝子というものはそれとは別に競走馬として悪影響を及ぼす他の要素を同時に伝えることが知られている】
ので、
 当然、インブリードというのはリスクを伴いますが、
ハートライン上のインブリードという手段は血統表から単純に理解する上でも便宜上よろしいですし、実際フィリーサイアーと呼ばれるサイアーたちは結果的にポカホンタスまでのハートラインのルートを複数持っているものです。これらのサイアーをクロスさせることにより、結果的にはホーン女史の定義に近づけるのではないでしょうか。

 エルコンドルパサーの母、サドラーズギャルはハートライン(X染色体伝達径路)にSpecial(Lisadell)3×2を持つダブルコピー牝馬であり、オグリキャップの母、ホワイトナルビーもまた、ハートライン(X染色体伝達径路)にNearco4×5を持つダブルコピー牝馬であるのです。他にも名馬といわれる競走馬の多くにダブルコピー牝馬の存在があることが多いです。(ハートライン(X染色体伝達径路)は私の愛馬の血統表で色分けしていますので参考にしてください。)

 しかし、あまりこの
心臓因子だけに囚われてもいけません。遺伝子の遺伝の仕方は約840万通りもあるし、心臓の大きさ、機能は毛色を伝える遺伝子ほど単純ではないのだから。。。


 あくまで【確率】【可能性】を追求する理論
といえます。<よく走る競走馬>は大きな心臓にそれに見合った機能、連携する肺の機能や酸素運搬能力と関係ある脾臓、筋肉とも関連が深い肝機能、また、無理の無いストライドを生む関節や筋肉、丈夫な骨格。。。あらゆる要素が揃うものです。これらの、特に見えない内蔵の機能は【血統】に頼るしか手段がありません。

 その【血統】に<よく走る競走馬>のヒントが隠されていると信じて追求していきたいと思います。



※1 フィリーサイアー
の解釈は難しく、「牝系向きな種牡馬=フィリーサイアー=母系で影響を大きく与えている種牡馬」と、私は解釈しています。
 Blue Larkspur、War Admiral、Princequillo、Buckpasser や Secretariat。。。これらは共通して、種牡馬としてはメールライン(父・父父・・・)を広げれなかったが、母系に入るやいなや、凄まじい遺伝力を発揮し、サポート血脈として母系にて活躍するといった特徴があります。▼また、大きな心臓を伝える祖であるポカホンタス(1837)へのルート=ハートラインを多く持っているサイアーでもあります。
このようなサイアーのこそをフィリーサイアーととらえています。
 フジキセキのように活躍産駒が牝駒>牡駒というようなサイアーをフィリーサイアーと解釈する場合もありますが、これらのサイアーが将来、BMS内に入れば、上記の定義と同様になると思われます。


※2 ダブルコピー牝馬
の定義はここでは、ここではハートライン上のフィリーサイアーや名牝のクロスを持つ繁殖牝馬のこととして表現しています。
 えびさんが翻訳くださった『Understanding the Power of the X Factor: Patterns of HeartScore and Performance』によれば、父方および母方においてポカホンタスまでのハートラインが多く存在する牝馬の事をダブルコピー牝馬と呼ぶようです。しかもこれまで知らなかったシングルコピーというのもあるそうです。こちらは、父方か母方のどちらか1方のみポカホンタスまでのハートラインが多く存在する場合の牝馬を指すようです。
 ホーン女史の翻訳通りのダブルコピー牝馬ですと、ポカホンタスまでのハートラインの本数を数えるのが困難な事と、また『何本のX染色体伝達径路上に対して、ポカホンタスまでのハートラインが何本あればいい』という定義は不明ですので、ここでは【確率】【可能性】をより高める為にハートライン上のフィリーサイアーや名牝のクロスをダブルコピー牝馬の定義とすることを注意としてお断りしておきます。



 以上の点から母の重要性がわかって頂けたと思います。

 しかし、父の存在も忘れてはいけません。父と母はあくまで50:50の割合で仔へ遺伝されるわけですから。。。

 そこで、すばらしい父とすばらしい母、すなわち、実績のあるSireとダブルコピー牝馬とを結びつける作業を行うのです。

 その手段が本HPタイトルの
Nicks(ニックス)なのです。

 その際に、配合の父こと笠雄二郎先生の
二アリークロスによるニックスや、『ニックスとは納豆と醤油、豆腐と醤油みたいなもの』というような、『元を辿っていけば≪大豆≫という原材料が同じ(大豆ニックス論・・・と勝手に命名^^;)』という、※戻し交配によるニック、等の手法で、父と母とがうまく交配されているか?を解析し、最終的な出資を決めております。


戻し交配(バッククロス)

私が使っている「戻し」の表現は、「戻し交配(バッククロス)」の事なのですが、この表現はサラブレッドにおいて使うのはひょっとして正しくはないかもしれません。
 というのも、本来この「戻し」とは植物で使う事が多く、その定義は、― 親とその子孫の交配 ―の事なのです。例えばその定義どおりの交配をしてしまうと、サラブレッドの場合、「サンデーサイレンスの 1 x 4」というようなあり得ない交配になってしまいます。
 また、サラブレッドの場合兄弟は母を主体に考えるように、「戻し交配」も母で考えなくては成らないと思うのです。
 ですので、サラブレッドにおいては特殊ですが、「戻す」ということでいうと、ボトムライン(母・母・・母母母・・・)において「遺伝を強めるため」に「戻す」と私は解釈しています。
 「牝馬クロス」と混同してしまいがちで、実際、「牝馬クロス」という表現は多く見られますが、「バッククロス」もしくは「戻しクロス」という表現はあまり見かけないので、ひょっとしたら私の間違いかもしれませんね。
 まぁ、「牝系の重要性」や「母の重要性」を謳っているので、私的には「戻し(バッククロス)」はありがたい表現法です。


 このような考え方になってから血統表を眺めるのが楽しくて楽しくて、これもひとえにMふぁんとむ氏のお蔭であり、私の現在の血統論があるのも氏のX染色体ライン上のクロス理論に大きな影響を受けたお蔭です。この場をお借りしてMふぁんとむ氏には厚く御礼申し上げます。

 また、ホーン女史の書を大変な思いで翻訳され、X-Factorの真の意味を教えてくださったえびさんにもこの場をお借りしまして御礼申し上げます。
 
 最後に、≪料理で例えるならば、素材の良さを教えて頂けるのが山野浩一先生、その素材を活かす料理方法を教えて頂けるのが笠雄二郎先生このように日々思っておりますので、この両巨匠にもこの場をお借りしまして、敬意を表したいと思います。


sankoubook 0021 






                                  トップページに戻る

situmon.gif  2004.2

ポンセ:   
いつもお世話になっております。
今回HPを立ち上げるにあたり、ぜひともMふぁんとむさんの事を取り上げたく思いまして・・・


Mふぁんとむ氏:

ポンセさん こんにちは。
X染色体のこと、取り上げることについては何の問題もありませんが、誤解の無いような記述でお願いします。X染色体上に心臓に関する因子が存在することを見つけたのはどこかの(オーストラリアだったかな?)学者ですし、ハートライン(BMSライン)についても昔から注目されていました。私は、自分なりに統計を取ってそれこそ自分なりにX染色体の重要性を確認したと思っているだけで、何にも新しいことは発見したりしているわけではありません。『X染色体ライン上のクロスで優秀な繁殖牝馬が誕生』することに注目したくらいで、これも理由付けができずに行き詰まっていますし、師匠からは「成功の影で多くの犠牲もある」とたしなめられたくらいです。ということで、迷惑どころか今後の展開が楽しみでさえありますがそういった背景を踏まえて進めていっていただければと思っています。


ポンセ:    

ありがとうございます。
それでは、何点か質問を。
たとえば「母娘クラッシック制覇!」のような場合、これは明らかに母側のX染色体の影響度が強いといえますか?


Mふぁんとむ氏:
難しい質問ですが、単純に言ってしまえばYESだと思います。遺伝の分かっている部分だけでモノを言わせていただければ(ここが誤解を生みやすいのですが)、生体エネルギーを作り出すミトコンドリアとX染色体の相性(あるいは優秀なX染色体の断絶や注入の繰り返し)で優秀な繁殖牝馬が生まれるたり牝系の衰弱が生じていると仮定している理論ですから当然といえば当然な答えです。母(あるいは祖母・曾祖母)で作り上げられた絶妙なバランスを、娘(母・祖母)が崩さずに受け継いだからこその親子制覇だと考えます。このボトムラインとX染色体の関係をより詳細に解明できれば、さらに確率を高られるのではないかと思っています。勿論、ミトコンドリアの優劣なんて分かりませんので、ファミリーナンバーなんて気にしません。コピーエラーもあると思われますし、牝系の近いところだけでの相性みたいなのがあるかもしれないと考えているわけです。それが分かっていない現状では、X染色体ライン上の先祖(ミトコンドリアを除いたボトムラインも含めて)を検証していくことになります。


ポンセ:    
ミトコンドリア自体は、変異しないので、ファミリーナンバーで推測できるのでは?


Mふぁんとむ氏:

ご存知の通りミトコンドリアは母からしか伝わりませんので、理論上はファミリーナンバーが同じなら皆同一ということになりますファミリーナンバーが考えられた当時には競走族とか種牡馬族とか分けられたくらいですから、ある程度特色があったと思われます。現代でもそれぞれ特色があると考える人もいます。ただ、そうすると同じナンバーの馬たちは基礎的能力の特色が同じかといえば、ナンバー1のファミリーなどサンプルが多すぎてスプリンターもいればステーヤーもいて、その上に能力の違いが大きかったりします。長い時間を経過すればコピーエラーも生じて不思議はありませんし、私は牝系を考える時には3~4代の間で考えています。人間で言えばミトコンドリアは『アフリカのイヴ』からしか伝えられていないそうで、全人類同一のミトコンドリアを持っていることになるわけですが、実際はミトコンドリアに変異が起きていて同一ではありません。その変異の過程を辿っていくとイヴに到達するみたいです。サラブレッドでも同様の変異が起きていると考えていいんじゃないかと思われます。


ポンセ:     
なるほど・・・
それでは、そのようなすばらしい遺伝子が母から娘へと受け継がれ、それから息子に(ミトコンドリアではなくX染色体が)受け継がれて種牡馬になった場合(アグネスタキオン、アドマイヤベガ)、先に述べた母娘のすばらしい遺伝子を継げるのは娘だけですよね。このような場合、タキオンやベガは”牝馬向きの種牡馬”といえますか?(まだ産駒が走ってませんが遺伝学的に)


Mふぁんとむ氏:
さらに難しい質問ですね。遺伝学的に、となるとさっぱりです。その範疇でお話しできるほどの知識はありません。下記は妄想とか遊びの中でのこととお考え下さい。種牡馬については、あまりX染色体と結びつけて考えていません。一口選びでも、基本的に新種牡馬はパスして様子を見ます。どれが成功するのか分からないのです。漠然としてる中で考えていることは、成功する種牡馬には大まかに2種類のタイプがいるんじゃないかということ。第一に、既に種牡馬として実績を残している近親がいるような牝系の出の馬、ということ。Sadler's Wellsみたいな感じ。第二に、いわゆる良血とはいわれない牝系の出ではあるけれど父の良さをストレートに受け継いだ馬。サンデーサイレンスが代表。X染色体の優秀さで?種牡馬となった馬が牝馬向きかどうかということですが、繁殖牝馬向きであることは間違いないと思います。牝馬産駒が走るかどうかについては統計をとっていませんので分かりません。で、種牡馬としてのタキオン・ベガを考えますと、祖母→母と2代続いてG1馬となった一族の出となるタキオンよりは、良血であったとはいえないアンティックヴァリュー一族のアドマイヤベガの方に魅力を感じます。とはいえ、どちらの牝系も‘競走馬族’かもしれません。名牝系といわれる中には、この競走馬族だったものも多いのです。スイーブ系とかイットー系(華麗なる一族)から成功した種牡馬が出ませんでした。この競走馬族の特徴は、牝馬の活躍が多い牝系とすることができると思います。競走馬族以外の出でX染色体が優秀で、父の良い面をストレートに受け継いだ馬が種牡馬として成功する確率が高い、という当たり前の結論となります^^;


ポンセ:     
なるほど、どうもありがとうございました。      

2004.2
 

トップページに戻る


ポンセ雑談@Twitter
リンク
カテゴリ
最新記事
月別アーカイブ
プロフィール

ポンセ

Author:ポンセ
大阪府 ♂
一口馬主で配合論を検証!
ホームページへも
お越しくださいませ^^

RSSリンクの表示
検索フォーム
フリーエリア
フリーエリア
QRコード
QRコード
最新コメント