ディフィカルトの13

ディフィカルトの13

父:ワイルドラッシュ
母:ディフィカルト
 母父:Concern

兄:テスタマッタ(フェブラリーS-G1、ジャパンダートダービー-JPN1ほか)

厩舎:栗東・村山明

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<血統・配合解説>



偉大な兄テスタマッタは、父タップイットを通り越したアンブライドルドのコピー(隔世遺伝)と考える。それは、アンブライドルドが4代母アスピディストラを戻す配合であり、ドクターファーガー内包のテスタマッタの母ディフィカルトとの交配により、アスピディストラを累進させる配合となるからだ。

その偉大な兄のような実績を求めるのは酷であり、それは残念ながら血統背景からそういう結論に達してしまう。本馬には兄ほどの配合のキイは存在しないのだ。

しかし、ディフィカルトは仔出しが良いという事実がある。「そこそこ」は期待できる仔を出してくれる母なのだ。その裏付けなら語れる。


ディフィカルトの仔出しの良さを解析するに当たって、ボトムを遡り、5代母Minoriaの配合のキイを語らずにはおられない。この祖先こそが、後々に主流血脈と和合する受け皿を作った、いわば累代配合における“アクセスポイント”となる牝馬なのだ。

ディフィカルトから遡って5代母Minoriaは、Taberniera ≒ Minerva(6/8強同血クロス)2 × 1 という、母と類似した血を持つサイアーと交配した強烈な配合のキイを持つ。またその核となす サイリーン Cyllene は、ハートライン上での 3 × 3インブリード配合である。



サイリーンは、息子ポリメラス、そして現代の主流の祖と呼ばれるファラリスへとメールラインを拡大させる。したがって、ディフィカルトの5代母Minoriaの配合のキイ ――ハートライン上のサイリーンクロス―― が、後世において現代の主流血脈と結合させるキイとなっていることが理解できる。

ファラリス × チョーサー といえば有名なニックスだが、このニックス配合によりファロスが造られ、ファロス→ネアルコへと繋がった。また、チョーサーはハイペリオンの母父でもあり、ネアルコ × ハイペリオンは二アークティックである!そうして二アークティック→ノーザンダンサーへと主流のメールラインは更なる拡大をした。

このように、ファラリス系(主流血脈)の繁栄の陰には、チョーサー(ハイペリオン)というサポート的な血の存在の大きさが理解できる。

現代においても、ファラリス × チョーサーというニックスが継続されているのだ!
(余談だが、オルフェーヴルは体の小ささも含めて、このニックスによる優性遺伝ではないか?)



さて、話を戻すと、ディフィカルトの牝系のキイは、「サイリーン」であり、それは「ファラリスの受け皿」と書いた。

ファラリスを活かすのは「チョーサー(ハイペリオン)」とも書いた。

本馬ディフィカルトの13の父は、ファラリス系 × ハイペリオン系のワイルドアゲインの子ワイルドラッシュである!

ワイルドラッシュが、ファラリス~二アークティックの傍流であることが幸いしての、アイスカペイド ≒ ノーザンダンサーで二アークティックを強調するのは、この牝系のキイ「サイリーンの累進クロス」から見ればむしろ好都合。


ワイルドラッシュにおいて、ハイペリオンが配合のキイとなるのは、トニービン肌のトランセンドが証明している。

ワイルドラッシュがハイペリオン(チョーサー)を累進させる役を、ディフィカルトはサイリーンを累進させてファラリスを強調させる役を、それぞれがキイを継続させて一つになる。それが間接的に<ファラリス×チョーサーのニックスの再現>となる。ワイルドラッシュ × ディフィカルトとは、そのような配合馬なのだ。



短期における配合の効果で出る名馬もいるが、このように70数年という時をかけて、牝系のキイを緻密に継続させるように累代配合させてできた結晶、執念というか、血の奥深さがとても感慨深い。




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