シルク2012年募集馬(一部)の配合分析②

ガバーナの2011  牝 は、というか、繁殖牝馬ガバーナの仔は機械的に買いたいところだ。「本来」は。

フィリーサイアーBuckpasser をハートライン上でクロスさせ、同牝系のPolish Precedent を配合することで4代母Lady Be Good を戻す事に成功したと同時に、Past Example ≒ Uncommitted (3/4同血クロス)2 x 3 としてまとめ上げた。

「本来」は、遺伝子のホモ化を狙うこの配合のキイにより、産駒には高い確率で走る因子が伝わりやすいものだが、繁殖牝馬のガバーナは、これまでの産駒が全くといって良いほど走っていない。「いつかいつか」と待ちつつも、ここまで仔出しが悪いと、「コピーエラー?」と見限りたくなる。

このような強いインブリードは、時として近交の弊害をもたらす。遺伝子のホモ化は、何も良い遺伝子ばかりとは限らないからである。ショック療法として用いられるこのような挑戦的な配合をガバーナの代において本当に必要だったのか?牝系を遡って血統表を見直すと、少し不安になってきた。



ガバーナの3代母にあたるUncommittedは、ハートライン上のWar Admiral 3 x 4 を含む Busanda ≒ Better Self 2 x 2 の強烈なキイを持ち、種牡馬Wavering Monarchを出した。

またその強烈なキイによりもたらされた強い因子は代を経ても強い影響を与え、後にこの子孫から無敗のダービー馬を輩出することになる。2005年の英ダービーを制したモティヴェーターだ。

そのモティヴェーターとガバーナの共通の祖母となるChellingoua、この牝馬における配合のキイはない。というか必要ない。Uncommittedの配合のキイをそのまま傷を付けずにさえいればいいのだ。

Chellingouaの娘Out Westにおいては、少し希薄となった配合のキイに対し、違う形で強調する配合を試みた節がある。Chellingouaの祖父にあたるエタンと同牝系のGone West とを掛け合わせMixed Marriageの牝馬クロスを作ったのだ。

そのようにしてOut West は、Uncommittedのキイを傷つけることなく存続し、違うキイを作ることで繁殖牝馬としての資質を高め、英ダービー馬モティヴェーターとガバーナとを産んだ。そう!お気づきのように、ガバーナとモティヴェーターは姉弟なのである!

ここで、この姉弟において後に大きな差となる配合の失敗をしてしまう。モティヴェーターは薄いラインブリードにとどめたのに対し、ガバーナの方は、冒頭に書いたように少し「やりすぎた」のだ。

ガバーナは、「欲」といおうか、Uncommittedのキイを再燃させてしまう。よりによって、同牝系かつBusanda≒Better Self 2 x 2という同じ配合のキイを持つPolish Precedentを配合相手にしたのだ!これは正直博打的配合だ。

結果論だが、博打は必要なかった。当然当たればとてつもない繁殖牝馬となったであろうガバーナであったが、ここまでの仔出し実績を見る感じでは、結果的に失敗だったと思わざるを得ない。

この牝系におけるBusanda ≒ Better Self 2 x 2 のキイを ガバーナにおける博打配合 Past Example ≒ Uncommitted (3/4同血クロス) 2 x 3 により、良質な遺伝子を傷つけたしまった感がぬぐえないのだ。

確率論でいうと厳しいガバーナの仔ではあるが、ゴールドアリュールの持つAlmahmoud 4 x 5 . 7 がガバーナ内のAlmahmoud を程よく刺激して新たなキイを形成してくれれば、ひょっとして「突然変異」「隔世遺伝」も期待できるのではないか?



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ガバーナの2011 牝馬
  父 ゴールドアリュール
   母父 Polish Precedent

◆配合のキイ◆
 3代母のキイ Busanda ≒ Better Self 2 x 2 と
 同じ配合のキイを持つ同牝系のPolish Precedentを
 配合されてできた母 ガバーナは、
  Past Example ≒ Uncommitted 2 x 3 を形成、
 継続的な効果だけではなく、牝系を戻す狙いの配合。
 繁殖牝馬としての資質を高める効果が期待できる。
 (やりすぎてコピーエラーした可能性も否定できず^^;)

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読み応えのある内容

ポンセさんの血統論、やはり、読み応えがありますね。
自分もこのようなブログを書きたいのですが、無理です(笑)。
自分の場合、何となく血統を見ますが、何となく!雰囲気で決め手しまいますので・・・。

東サラの新愛馬選び期間なんですが、「絶対にほしい!」と思える仔がいません。
ヴィーヴォはずっと様子見していた仔で、自分なりに「一発!ある」と惚れていたのですが。

パスを前提に、スターベゴニアの11を考えているところです。

Re: 読み応えのある内容

ありがとうございますm(_ _)m
なんかもっともらしいことを書いていて、実は自分でも「??」って思うときがあって、だったらなおさら読み手に伝わりにくいだろうなぁ。。。と反省も。

まぁ、メモ代わりに書き記しているのでどうかお許しを^^;
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